ONE Lab LES
例外によるレビューの自動化によりバッチ・リリースを促進
最先端のラボ実行システム
サンプルがラボに運び込まれた時点から最終試験結果が報告されるまで、ほぼあらゆるタスクとアクションは電子的また紙ベースで文書化される必要があります。ラボ・デジタル化の最初の波を受けてラボ実行システム(LES)が生まれました。これは、手順実施の標準化、すべてのステップの電子的な記録、コンプライアンス・リスクの削減を目的としています。しかし、LES は使いにくいことが多く、他のラボ情報システムとの適合性があまり高くありません。
BIOVIA ONE Lab は、手順実行の新しいパラダイムを可能にし、実行レイヤーを他のラボ・インフォマティクス環境と直接統合します。研究者は ONE Lab を使用して、タスクの開始、サンプルと適切な手順の選択、実験作業台でのテストの実行、装置からのデータの直接取り込みなど、ワークフローをシームレスに実行できます。化学物質と試薬の使用状況も取り込まれ、自動的に追跡されます。
ONE Lab は、最大規模の科学企業から信頼を寄せられており、QA/QC ラボでの試験の標準化、迅速化に貢献しています。その理由を以下に説明します。
バッチ・リリースを高速化
ONE Lab の革新的な例外によるレビューの自動化により、事前に選択された要件を満たした場合に、テスト結果を自動的にリリースできます。この技術は完全に設定可能で、状況に応じて手法に適用できます。
ONE Lab は、プロセスのコンプライアンスを徹底させ、データの完全性を守ることで、リアルタイムのレビューとバッチ・リリースを実現します。手作業による署名プロセスを排除できるため、承認時間が最大 80% 短縮され、バッチ・リリースが高速化されます。
ONE Lab は、バッチ・リリース・プロセスを個別の品質管理システムに押し込むのではなく、目的に応じて構築された手順実行ワークフローに組み込みます。
手順実行の簡素化
ONE Lab では、ラボにいるときに、操作性に優れた共通のインターフェースを使用して、手順の参照やデータの入力を迅速に実行できます。ステップごとの手順に従ってアナリストをガイドし、データが制限値と許容範囲の中に収まるようにすると同時に、接続された装置からデータを自動的に取得します。
標準ベースの手法オーサリング
ONE Lab は、ANSI/ISA88 などの業界標準に基づき、研究者が段階的な手順や手法を迅速に構築できるようにします。そのため、製品のスケールアップや商品化のプロセス全体でその手法を活用できるようになります。標準作業手順書(SOP)を迅速に作成、展開でき、データの収集には最新の SOP のみを使用できるようになります。
手順実行における ONE Lab のメリット
- 合理化されたワークフロー、モバイル・デバイスの使用、従いやすい手順、シンプルなデータ入力により、効率性を向上
- 一貫性のある標準化された方法と同時記録で、正確性を向上
- 一貫した実行可能な SOP で法規制コンプライアンスを向上
- 計器からの直接的なデータを取り込んで、ミスや再試験を削減
- 例外によるレビューの自動化により、承認を受けるまでの時間を短縮
- 統合ソリューション上で標準化されたデータを一元的に保存して、データ整合性を維持
- 標準に基づく手順で、グローバルな技術移転を合理化
さあ、始めましょう
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ラボ実行システム、ELN、LIMS に関する FAQ
ラボ実行システム(LES)とは、ラボのワークフローの管理と合理化を支援し、一貫性、データの完全性、業界標準への準拠を確保するソフトウェアです。タスクを自動化し、ラボのスタッフにプロセスをガイドし、他のシステムと連携することで、ラボ環境の効率と生産性を向上させます。
ラボ・データ管理システム(LDMS)とは、ラボで作成されたデータを管理および分析するソフトウェアです。安全なデータ・ストレージ、データの完全性の維持、データ分析の円滑化、他のラボ・システムと連携を可能にします。LDMS は、ラボの効率向上、法規制コンプライアンスの確保に不可欠です。
項目 | 電子実験ノート(ELN) | ラボ実行システム(LES) |
主な目的 | 研究、実験、および手順を検索可能で共有可能な形式でデジタル文書化。 | ラボのワークフローの実行を管理および制御し、コンプライアンスを確保。 |
機能 | - 実験の詳細の記録 - 観察と結果の保存 - コラボレーションの促進 | - ラボの手順のガイド - SOP の遵守 - 機器との連携 |
重点項目 | 研究開発活動に使用され、文書化に重点。 | 品質管理と生産環境に重点が置かれ、プロセスの遵守を重視。 |
ユーザー・インターフェース | 従来の実験ノートと同様、データの入力と取得が容易になるよう設計。 | 多くの場合、特定のワークフローやプロセスをユーザーに案内するために構造化。 |
データ管理 | 実験に関連するテキスト・データとグラフィック・データを管理。 | プロセス・データを管理し、多くの場合、実験機器から直接取得。 |
コンプライアンス | データの管理および維持ポリシーへのコンプライアンスをサポート。 | ラボの業務や検査基準に固有の法規制コンプライアンスをサポート。 |
統合 | LIMS および LES と連携して、包括的なラボ管理が可能。 | 多くの場合、LIMS、ERP システム、ELN と連携して運用を合理化。 |
項目 | ラボ情報管理システム(LIMS) | ラボ実行システム(LES) |
主な目的 | ラボの情報とワークフローの管理のあらゆる側面を管理し、体系化。 | 特定のラボ・プロセスの実施の指針および文書化に重点。 |
機能 | - サンプル管理 - データ追跡 - ワークフローとインベントリの管理 | - ラボの手順のガイド - SOP の施行 - ラボ機器との直接的な連携 |
重点項目 | サンプルの入力から結果の報告まで、すべてのラボ業務を幅広くサポート。 | テスト・プロトコルおよび手順の合理化と遵守の確保。 |
ユーザー・インターフェース | 膨大な量のラボ・データとロジスティクスを管理することを目的とした設計。 | ラボのプロトコルを段階的に準拠することを目的とした設計。 |
データ管理 | サンプル・データ、テスト結果、分析など、さまざまなタイプのラボ・データを処理。 | 主にプロセスと手順のデータ収集に重点。 |
コンプライアンス | データの管理とトレーサビリティーのための広範な法規制コンプライアンスを支援。 | ラボ・プロセスの実施に関連するコンプライアンスの確保。 |
統合 | 多くの場合、LES、ELN、およびその他の ERP システムと連携する中央システムとして機能。 | ラボの機器と連携し、より大規模な LIMS または ELN システムの一部として機能。 |
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