Biovia Capture

標準化されたレシピと手法を実行

データの完全性と品質の確保は、どの業界でも継続的に懸念事項です。研究者が作業の効率を落とさずに信頼できるデータを提供することが、これまで以上に注目されています。研究者たちは従来、手法やレシピをオフィスで印刷し、ラボに行ってそれらを実行した後、オフィスに戻り結果を記録システム(LES、EBR、ELN 等)に手動で移し替えていたものでした。こういった方法は非効率なばかりか、標準化された手法やレシピに従うことも難しくなり、組織のデータの整合性と品質が損なわれます。ラボ・インフォマティクス・ソフトウェアをインストールしたタブレットを研究者たちに提供したとしても、アプリケーションがタッチスクリーンで使用するように設計されていなければ、大して役には立ちません。操作がうまくいかないと、コストがかかり、エラーが発生しやすく、時間が消費され、ラボ・オペレーションの大きなボトルネックやコンプライアンス・リスクとなります。信頼性の高いテスト結果の提供が遅れると、バッチ・リリースが妨げられ、在庫が増加してコストがかかります。


標準化された手順を実施するための簡単なモバイル・クライアント

Capture は、レシピと手法を効率化、標準化して、ペーパーレスで実行することを目的とした、直感的で使いやすいモバイル性を重視したアプリケーションです。特にタブレットなどのデバイスで使用するための設計が施されています。BIOVIA Capture では、ラボにいるときに、操作性に優れた共通のインターフェースを使用して、手順の参照やデータの入力を迅速、簡単に実行できます。

BIOVIA Capture からは、標準的なライブラリを使用して BIOVIA Compose で作成されたレシピと手法に直接アクセスできるため、標準化され、手順に準拠した方法で確実に実行できます。したがって、データを漏れなく、正確、タイムリーに入力しながらも最新の承認済み手順に従うことができます。パラメータと閾値を BIOVIA Capture で確認でき、個々のステップを簡単、着実に実行でき、データの品質が向上します。ステップの順序も強制されるため、ステップの抜け落ちがなくなり、必要なすべてのデータが記録されます。さらに BIOVIA Capture では、実験プロトコルの逸脱の可能性がフラグで示され、例外別にデータを確認できます。この結果、データの確認が 80% 速くなりました。

クラウドでもオンプレミスでも
BIOVIA Capture は、BIOVIA ScienceCloud のインフラによりクラウド・アプリケーションとして導入でき、パブリック・クラウド環境またはバリデーションに対応できるプライベート・クラウド環境が選択できます。クラウドで導入すると、IT 部門の負荷が最小限に抑えられ、セキュリティ専門のプロフェッショナルによるセキュリティの手順が確実に実施されます。Capture は、必要に応じてオンプレミスで導入しバリデーションを実施することもできます。ウェブベースの BIOVIA Capture は、実装が簡単です。ユーザー全員のコンピュータにソフトウェアをインストールする必要がありません。システムは低帯域幅接続でも動作するため、どこにいても操作が簡単に実行できます。

Unified Lab アプリケーションの一部として
BIOVIA Capture は、BIOVIA Unified Lab アプリケーション・スイートに不可欠です。手順の作成には BIOVIA Compose を使用し、その後で BIOVIA Task Plan を使用して研究者にアクティビティを割り当てます。タスクの実行には BIOVIA Capture を使用します。サンプルの管理には BIOVIA Samples を使用し、その他使用する材料や関連情報の追跡には BIOVIA CISPro を使用します。実験の設計と結果やその他の情報は、BIOVIA Workbook または BIOVIA Notebook ELN に保存できます。高度なデータ解析の実行には BIOVIA Pipeline Pilot を使用し、データの結果の視覚化には BIOVIA Insight を使用します。このような強力な組み合わせにより、BIOVIA Capture をラボの計器やその他のデータ・ソースと連携させることができ、同時に科学的解析、視覚化、自動レポート生成の豊富な機能も提供されます。

BIOVIA Compose の機能

  • 標準化されたレシピと手法を実行
  • 直感的なプロセス・フロー図で手順を表示
  • 限度と公差を強制
  • 例外別にデータを確認
  • 新しいアクション、オペレーション、ステージ、手順の変更と作成
  • オペレーション・ライブラリにアクセスして、実行中の手順の編集が可能
  • 電子署名ワークフローを管理
  • モバイル・デバイスで使用

導入効果

簡単に実行できる手順と簡素化されたデータ入力によって、効率性を向上
一貫性のある手法と同時記録によって、精度を向上
計器からの直接的なデータを取り込んで、ミスや再試験を削減
ワークフローのボトルネックを解消して、サイクル・タイムを短縮