BIOVIA CISPro
化学物質および材料在庫管理
適切な化学物質を適切な場所に今すぐお届け
あらゆる業界でラボの日常業務の中心となっているのは、化学薬品の在庫量です。化学薬品はほとんどの実験で原材料となり、研究の変革の鍵を握っているため、在庫の効率的な管理はラボの予算の効果的な活用を左右します。
旧式の化学薬品在庫システムでは、検索時間が長くなりがちで、手持ちの材料が過剰または過小になり、廃棄物が増えたり実験スケジュールに遅れが生じたりします。このようなシステムで化学薬品を管理したり注文したりすると、手間や時間がかかってしまいます。さらに、各拠点の有害物質の種類と量を総合的に把握して管理することが、複雑で困難になります。インシデントのリスクを低減して効率性を向上させ、コストを削減するには、統合されたデジタル化学薬品在庫管理システムが必要です。
BIOVIA CISPro は、複数の場所にある各種の施設に多数のユーザーを抱える大規模企業に、既存のワークフローを活用できるとともに化学薬品および材料の在庫管理プロセスを合理化できる、完全で持続可能なソリューションを提供します。
主なメリット
- コストの削減: 重複発注が減少し、期限切れの在庫の管理が改善される
- 効率の向上: 合理化されたワークフローにより、在庫の所在地が容易に特定され、レポート作成が短期化される。在庫検索の所要時間が最大 75% 短縮します。
- 法規制コンプライアンスが強化されるとともに、世界中の拠点間での在庫管理の調整、エラーの削減を実現し、ワークフローは GxP に準拠
- リスクの削減: 各拠点に保管された有害物質および可燃物の全体を把握する、データとドキュメントの品質を改善する
最先端の化学物質在庫管理
- 機能
- 導入の柔軟さ
- ラボとの統合
BIOVIA CISPro の機能
- 受け入れから廃棄まで、化学薬品および材料のリアルタイムの在庫データ
- 複数の拠点での手順の標準化と材料の管理
- 化学薬品、バイオ材料、備品をコンテナ・レベルで一元化して管理
- 事前入力済みのベンダー・カタログでデータ入力を合理化
- 複数拠点と多段階による場所の階層
- 規制コンプライアンス向けの完全な監査証跡
- 化学薬品の在庫を SDS と統合
- Tier II、Fire Code、Title 19 のレポートを自動化
- 有害物質同定、管理対象の化学物質、規制リスト管理、バイオ材料管理、SDS 管理の専用モジュール
クラウドでもオンプレミスでも
BIOVIA CISPro は、BIOVIA ScienceCloud のインフラストラクチャーを使用して、パブリック・クラウドまたは検証対応のプライベート・クラウド環境のいずれかで展開できます。クラウドで導入すると、IT 部門の負荷が最小限に抑えられ、セキュリティ専門のプロフェッショナルによるセキュリティ手順が確実に実施されます。CISPro は必要に応じてオンプレミスに展開し、検証することもできます。
BIOVIA ONE Lab との統合
BIOVIA CISPro は、ELN、サンプル管理、タスク計画、手順実行ワークフローを含む、その他の BIOVIA ONE Lab とシームレスに統合します。この強力な組み合わせにより、BIOVIA CISPro とラボ装置およびその他のデータ・ソースとを統合して、科学的分析、視覚化、自動レポート生成の機能がさらに豊富になります。
きめ細かい在庫追跡
BIOVIA CISPro により、各施設にあるすべての化学薬品および材料の一覧をコンテナ・レベルで維持し、リアルタイムで所在場所を追跡して使用状況を監視できます。参照基準を含め、複数のセキュリティ層で材料クラスを無制限で追跡できます。個々のビジネス部門の在庫を個別に維持しながら、同じ企業アカウントで総合的に管理できます。
BIOVIA CISPro は、化学薬品や備品(管理対象の化学物質を含む)を正確に追跡してレポートするために必要なすべてのツールを提供します。同時に、バーコード・ラベル、リモート在庫管理、安全データシート(SDS)管理など、安全性や規制の要件を満たします。レポートを簡単に生成できるので、場所、ベンダー、名称、CAS#、組成などに応じて化学薬品を一覧できます。最も重要なことは、緊急時において常に簡単に危険物情報にアクセスできることです。
グローバルおよび現地の法規制コンプライアンス
多国籍企業は安全性データを国や地域に応じて多言語で設定および管理でき、必要な規制コンプライアンス・レポートをシステムで生成して、あらゆる地域要件に準拠できます。
BIOVIA CISPro は Web ベースで提供されるので、実装が簡単になり、ソフトウェアをユーザーのコンピュータにインストールする必要がありません。また、システムは低帯域幅接続で実行できるので、世界中のどこでも容易に運用できます。
化学物質在庫管理ソフトウェアに関する FAQ
化学物質在庫管理システムには通常、化学物質の記録、追跡、管理に役立つソフトウェアが含まれています。このソフトウェアは、次のようなさまざまな詳細情報を記録します。
- 化学物質の名称とその説明: 一般的な名称、同義語、ケミカル・アブストラクト・サービス(CAS)登録番号など、各化学物質に関する情報。
- 数量と場所: 化学物質の保管場所、それぞれの場所に保管されている量。
- 安全および取り扱いに関する情報: 安全性データ・シート(SDS)へのリンク。危険性および必要な予防措置に関する情報。
- 使用記録: 化学物質を使用する人とその目的を記録し、消費量の追跡と補充の管理に役立てます。
化学物質の在庫管理には、いくつかの重要な要素があります。
- 定期的な監査および更新: 記録された在庫と物理的在庫を定期的に照らし合わせて確認し、不一致を修正し、古い品目を削除し、数量を更新します。
- 命名とラベル付けの標準化: 一貫した命名規則を使用し、正確な規制準拠の情報がすべての容器に正しくラベル付けされていることを確認します。
- SDS 管理との統合: 在庫に保管されている各化学物質が、安全性と取り扱いに関する重要な情報を提供する最新の安全データシートに関連付けられていることを確認します。
- トレーニングとアクセス管理: 在庫システムの使用方法と化学物質の安全な取り扱い方法をスタッフにトレーニングします。在庫システムの権限機能を使用して、化学物質へのアクセスを制御します。
- バーコードまたは RFID 技術の使用: 追跡と更新が容易になるように、バーコードまたは RFID タグを付けます。これにより、エラーを大幅に削減し、監査にかかる時間を短縮できます。
- 適切な保管および廃棄: 化学物質の保管と廃棄に関するベスト・プラクティスに従い、安全性とコンプライアンスを確保します。在庫システムを使用して、有効期限と化学物質の不適合をユーザーに警告できます。
化学物質の在庫を効果的に追跡するための手段としては次のものがあります。
- 専用ソフトウェアの使用: リアルタイムの追跡と更新が可能な化学物質在庫管理ソフトウェアを採用します。このようなソフトウェアには、多くの場合、ダッシュボード、レポート作成ツール、アラートが含まれます。
- 自動スキャン・システム: バーコード・スキャナーまたは RFID システムを使用して、化学物質の追加、移動、または使用時に即座に在庫を更新します。これにより、手作業による入力のミスが減少し、効率が向上します。
- 定期的なトレーニングと手順: 化学物質の受け入れ、移動、廃棄を行うたびに、在庫を更新する手順を確立し、実施するようにします。定期的なトレーニングにより、すべてのユーザーがこの手順を理解できるようにします。
- 在庫の照合: 正確性を期するために、在庫記録を物理的な数量で定期的に照合します。これにより、流出、蒸発、または管理上のエラーによる不一致を特定できます。
その他の情報
BIOVIA のソリューションの詳細
経営規模の大小を問わず、シームレスなコラボレーションと持続可能なイノベーションに、当社のソリューションがどう役立つかについて、BIOVIA の担当技術者がご説明します。
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