フレキシブル・ボディ・シミュレーション・モジュール
弾性体を用いた Simpack マルチボディ・システム・シミュレーション
弾性体を用いた Simpack マルチボディ・システム・シミュレーション
このモジュールには、Simpack マルチボディ・モデルの構成要素や系の挙動に、剛体とは対照的な著しい変形や柔軟性を含めることができる、Simpack の弾性体テクノロジーが含まれます。Simpack は、ビーム要素や有限要素モデルを線形削減する従来の手法から、より高度な非線形削減や Abaqus ソルバーとの協調シミュレーションまで、さまざまな弾性体モデリング手法を提供します。
Simpack SIMBEAM
SIMBEAM は、Simpack の内部的な弾性ビーム・ソルバーとして機能します。Simpack の SIMBEAM テクノロジーを使うと、ドライブ・シャフト、板ばね、風力タービン・ブレードなどの立体的な弾性体構造物を Simpack の中で直接構築できます。外部の有限要素解析(FEA)パッケージを使用する必要はありません。SIMBEAM では従来の線形手法でモデルを生成できます。それ以上の高度なモデルでは、ビームを正確な 3 次元形状にして非線形変形を考慮します。
Simpack FlexModal
Simpack FlexModal は、一般に使われているさまざまな有限要素プログラムの弾性体を、Simpack のマルチボディ・シミュレーション環境にシームレスに統合します。さらに、Abaqus との協調シミュレーションが可能であるため、Abaqus ソルバーを併用して非線形弾性体の挙動を解決できます。
Simpack マルチボディ・モデル内で弾性体を統合することにより、構成要素の変形を含む機械系の動態を考慮に入れられるようになります。Simpack が通常使用するモード座標系は、部品の変形を表す状態セットが限られており、計算時間が高速です。
Simpack FlexContact
Simpack FlexContact は、Simpack Contact の機能を弾性体向けに拡張します。
このモジュールでは、変形体と任意の形状の間に接触が生じるシミュレーションを実行できるほか、2 次元の平面コンター間の接触に最適化されたアルゴリズムも使用できます。
Simpack Loads Static
Simpack のようなマルチボディ・ソリューションを使用する主な目的の一つは、複雑な電子機械工学系の中で構成要素の荷重を評価することです。多くの場合、有限要素解析で部品の機械的な応力やひずみを評価するための追加計算を実行するときには、それらの荷重を再利用する必要があります。Simpack Loads Static は、有限要素入力ファイルを Simpack のシミュレーションから直接自動生成して、このプロセスを合理化します。
主な機能:
- マルチボディの荷重を、有限要素ソルバーに手早く簡単にエクスポートできます。
- 有限要素ソルバーを用いる改良型の荷重定義をサポートします。
- 主要な有限要素パッケージをすべてサポートしています。
Simpack Loads Stress & Strain
高周波荷重や長時系列を伴う高度な荷重解析では、マルチボディ解析と有限要素解析のワークフローを別々に適用する従来の方式では効率が悪い場合があります。FEA パッケージですべての時系列を処理するためには長時間のシミュレーションが必要だからです。Simpack Loads Stress は、一回のマルチボディ解析の中で応力解析を直接実行することで作業時間を短縮できる、より合理的なソリューションです。
Simpack Loads Durability
Simpack Loads Durability は Loads Stress & Strain のアドオンです。応力解析の結果を、fe-safe などの疲労解析ソフトウェアにエクスポートできます。
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