一般アドオン・モジュール
Simpack 機能を拡張
Simpack 一般モジュール
SIMULIA Simpack は、コア・モジュールの機能を増強して高度なマルチボディ・モデルを構築したり、拡張解析を実行したりするのに役立つアドオン・モジュールを豊富に取り揃えています。
Simpack Contact
Simpack Contact は、シミュレーションに正確な接触力を実装するためのアドオンです。
ヘルツ、スティック・スリップ摩擦、塑性変形をはじめとするさまざまなタイプの力を通して、多様で包括的な手法の接触シミュレーションを実現します。
汎用的な CAD 形状間に複雑な接触を定義することもできるため、シミュレーションでできることがさらに広がります。
Simpack Contact は、複雑なテッセレーション形状間における最小隙間の判定にも使用できます。
弾性体に関連する特殊な接触シミュレーションが必要な場合は、専用の FlexContact モジュールをご検討ください。
Simpack User Routine
Simpack User Routines は、標準のモデリング要素ライブラリを上回って Simpack の機能を拡張するアドオンです。このアドオンでは、Fortran のサブルーチンとしてユーザー自らモデリング要素を開発できます。C/C++ で記述されたコードを参照するオプションがあります。力、制御要素、結果要素、プロット・フィルター 2D などのカテゴリーのモデリング要素も開発できるため、シミュレーションの拡張性やカスタマイズの自由度が大幅に高まります。
Simpack Control
Simpack Control は、マルチボディ・システムに関連する制御系のシミュレーションに使用します。アクティブ制御装置と、閉ループ系の作成・シミュレーションのツールを備え、各種電気機械工学系に対応します。自動車、航空宇宙、ロボティクスなど、機械系と制御系の相互作用が不可欠な産業では特に有効です。
Simpack NVH
Simpack NVH は、機械/電子機械工学系のマルチボディ・モデルの騒音(Noise)、振動(Vibration)、ハーシュネス(Harshness)解析を補助するツールセットです。周波数ベースと時間ベースの両手法を用いて Simpack を拡張し、系の NVH 特性を評価します。
Simpack NVH を使うと、伝達関数と周波数応答関数の計算によって振動伝達経路を詳細に解析できるようになります。
非線形周波数経路や動作中のたわみ形状の可視化など、時間ベースの補完的手法は、従来の線形ツールでは捉えられない、非線形効果を伴う振動解析の追加的ツールとして機能します。
Simpack Dynamic Bushing
Simpack Dynamic Bushing は、Simpack のマルチボディ・モデルにエラストマー・ブッシングや液封マウントを追加する際に使用します。
エラストマー・ブッシングは機械系の振動抑制に使用されます。自動車のサスペンションなど、振動制御や乗り心地の良さが重要な場所で使われるのが一般的です。液封マウントはブッシングに似ていますが、油圧油で振動の分離と抑制を行う点が異なります。
モデルには、非線形挙動、周波数依存特性、方向カップリングなど、系全体の性能に対する影響の再現に不可欠な要素が含まれます。
Simpack Order Analysis
Simpack Order Analysis モジュールは、一般的な高速フーリエ変換法を用いて時間ベースの信号から回転機械の次数解析を実行します。次数解析を使うと、ギアやシャフト、その他の駆動系要素など、構成部品の回転に関連する周波数や高調波のデータを得られます。
Simpack DoE
Simpack DoE は、特定の系に対する多変数の効果を調べられる DoE(実験計画法)環境を通して Simpack を拡張します。
Simpack DoE を使うと、さまざまなパラメータ、変数、係数を体系的な方法で変更しながら複数のバーチャル実験を実施し、Simpack でシミュレーションした機械/電子機械工学系の性能や挙動に対する影響を把握できます。
Simpack Doe の主な機能は次のとおりです。
パラメータのバリエーション: シミュレーション・モデル内でパラメータの定義と変更を行い、その変更が系の応答にどのような影響を与えているかを解析できます。
実験の自動化: Simpack DoE は実験の準備と実行を自動化できるため、複数のパラメータの効果を効率よく簡単に調査できます。
データ解析: 実験で収集したデータをツールで解析し、複数の条件下で得た系の挙動や性能に関して結論を導き出すことができます。
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