ダッソー・システムズのアプローチ
サステナビリティこそ、未来。ダッソー・システムズはバーチャル・ユニバースを通じて、製品、自然環境、人々の生活の調和を目指します。
The Only Progress is Humanとは
私たちの技術は、イノベーションそのものです。ダッソー・システムズは創業以来40年以上にわたり、産業界のあらゆる場面でお客様がより優れたイノベーションを推進できるように、ソフトウェア・ソリューションを開発しています。
今日、ダッソー・システムズは、140カ国29万社、2,500万人以上のユーザーを支援しています。また、11の産業分野にわたってさまざまなレベルで個人、スタートアップ、業界をリードする各社、公的機関に製品やサービスを提供しています。
3DEXPERIENCE®プラットフォームをはじめとするソフトウェアやデジタル・ソリューションを通じて、企業や個人のお客様が先駆的でかつ持続可能性を備えた製品やサービスを創出できるよう支援しています。
How?
バーチャル・エクスペリエンスを活用すれば、あらゆるイノベーションが社会や環境に与えるインパクトを、構想段階から視覚的・直感的に把握できます。
ダッソー・システムズは、「製品、自然、生活の調和」をパーパス(事業目的)として掲げています。このパーパスを実現するには、あらゆるイノベーションを人間を起点として考える必要があります。
また、想像力を解き放ち、人々のニーズを改めて把え、理解することも必要です。こうした理解があって初めて、人々の生活や社会をより良くするサービスや製品を開発することができます。
また、このパーパスを実現するためには、人間が究極的に必要とするもの、すなわち自然環境や天然資源と人間の生活とのバランスをいかにとっていくのかを理解する必要があります。
ダッソー・システムズは、人間を深く理解し、現実の世界のエクスペリエンスに基づく設計を志向することで、人々に活力をもたらす、皆がより良い未来に向けて力を合わせることができるソリューションを作っていきます。これこそ当社の「未来を拓くのは、人」という考えの根幹にあるものです。
より良い未来を目指すための10の取り組み
- 都市
- エモーション
- 水資源とその消費
- 未来と遺産
- 健康
- エネルギー
- モビリティ
- 自然
都市化の拡大にどのように対応できるのか?
世界各国でこれまで以上に都市化が進んでいます。現在、世界の人口の半分以上が都市部で暮らしており、この傾向は今後数十年にわたってさらに続くことが予想されています。
都市は繁栄と生活の質を向上させる大きな機会をもたらす一方で、生活様式の変化に伴い、差し迫った課題も生じています。都市化が進む中、公衆、企業、自治体の英知を結集して、住民や環境に配慮した持続可能な都市計画を実現することが、これまで以上に重要になっています。
この目標の達成を助ける新しいソリューションがあります。都市のバーチャルツインは、都市全体のモデル化、シミュレーション、可視化、実験を通じて、現実世界に改善をもたらし、何十億もの人々が暮らす、それぞれの都市に誇らしい都市文化および活気溢れる都市生活をもたらします。
バーチャルの世界が、感情を揺さぶることはできるのか?
あらゆるアートが、さまざまな形で、感情に訴え、私たちに変化をもたらし、思いがけない新しい繋がりを生み出します。
ダッソー・システムズは2020年、「バーチャル環境は人の感情にどう働きかけるのか」という課題を解くために、バーチャルの世界とビジュアル・アートを融合させたユニークな音楽・映像体験「バーチャル・ハーモニー」を公開しました。
私たちが消費行動をどう変えると、貴重な水資源の保全につながるのでしょうか?
水は生命の源です。水がなくては、私たちは生活できません。しかし、私たちの消費活動そのものが水資源に影響を与えています。
ダッソー・システムズは2020年末から展開する「ウォーター・フォー・ライフ」キャンペーンを通じて、ウォーター・フットプリント(企業活動に伴う水の総消費量)の測定や最適化を促進し、持続可能性に焦点を当てたスタートアップの支援、およびこの貴重な資源の保護を担う将来に向けた教育プログラムを推進しています。
過去を知り、より良い未来を築くために役立てるには?
私たちは歩み、挫折から学び、そしてさらに先へ進んでいます。人類の進歩を振り返ることで、発明や革新のヒントが得られるだけでなく、歴史を知ることで教訓を得ることができます。
バーチャル環境は、過去をより深く知り、先見性のあるモデルを作り出し、次世代に向けてより良い未来を築くための強力なツールを提供します
どうすれば、それぞれの患者に合わせた防医療を実現できるでしょうか?
医学の基礎を確立したヒポクラテスは、患者に最も適したパーソナライズ治療を夢に描いていました。2000年の時を経て、人体のバーチャルツインが、ヒポクラテスの夢を現実のものにしつうつあります。
科学者や医療専門家は、バーチャルツインにより、治療法や薬物療法をバーチャル環境で検証し、その検証結果をふまえて、より安全で、より患者に適した治療を提供できます。
エネルギー・ポジティブな世界を築くには、どうすれば良いでしょうか?
2030年までにエネルギー消費量は現在の50%以上に膨れ上がると予想されています。この極めて大幅な消費拡大の大半が、これまで電気が供給されていなかった僻地における電力ニーズに関連するものです。従来の電力供給源が不足する中、持続可能なソリューションの必要性が高まっています。
自然界と同じように、エネルギー・ソリューションにもバランスが必要です。地球温暖化や生活の質に関する課題と並行して、既存のエネルギー源と新しいエネルギー源の適切な組み合わせを見つけ出す必要があります。
バーチャル環境は、エネルギー・ソリューションをめぐる課題の解決、さらにはそれ以上のことにも対応します。
世界中で移動ニーズが増加する中、資源の消費量を減らすには?
私たちの世界はますます相互の結びつきを強めています。サプライチェーンは大陸と大陸をつなぎ、アジアやアフリカの経済成長に伴い、何百万人もの人々に移動手段が必要とされています。
モビリティの急速な変化により、ヒトやモノの移動に対する持続可能なソリューションの開発はますます急務となっています。バーチャルの世界は、思いもよらない発見を促します。モデリングとバーチャル・エクスペリエンスの組み合わせが、より安全で環境に配慮したモビリティ・システムを実現します。
今以上のサステナビリティのために、私たちは自然界から何を学ぶことができるでしょうか?
自然界が私たちに与えてくれているのは、原料やエネルギーだけではありません。私たちは、自然から多くを学び、教わってきました。
人々の暮らしが環境に絶えず影響を与え続けている中、私たちが直面している課題の多くに対して、自然生態系や私たちを取りまく豊かな生命体から得られる貴重な教訓を活かすことができます。バーチャル・エクスペリエンスにより、このような教訓をより持続可能な未来に向けたソリューションの設計や開発に応用できます。
国連の持続可能な開発目標
17の持続可能な開発目標は、より良い、より持続可能な未来をすべての人々にもたらすための世界的なガイドラインであり、貧困の解消、健康と教育の改善、不平等の是正、経済成長の促進、地球温暖化への取り組み、海洋と森林の保護に焦点が当てられています。そして、政府による長期的な規制、金融機関による投資、人材のインセンティブ、ビジネス価値向上のための取り組みを後押しし、ポジティブな変化をもたらし、資源消費を削減し、炭素排出量ネットゼロを達成することを目標としています。
ダッソー・システムズは、自らの変革だけでなく、お客様やパートナーとともに変革を実現することで、これらの目標の達成を目指しています。一例として、3DEXPERIENCE Labを通じて、環境、社会、経済にポジティブな影響を与えることを目的とした、革新的なスタートアップ企業を育成し、持続可能なイノベーションを加速しています。
リビング・ハート・プロジェクト
リビング・ハート・プロジェクトは、循環器系の治療に役立つ安全な製品や治療法の開発を進め、患者に個別化治療を提供することを目的としています。
EEL Energy社
EEL Energy社は、ウナギの泳ぎを模倣するバイオミミクリー(生物模倣)から発想を得た、潮流や川の流れから電気を生成する波動膜を開発しています。
AgreenCulture社
AgreenCulture社のミッションは、アグロエコロジー(環境保全型農業)をより低コストで実践するためのソリューションをデザインすることです。ロボティクスが、この目標を達成するソリューションを提供します。
ダッソー・システムズの世界2万人の従業員が形作る、それぞれのストーリー
ダッソー・システムズの社員でありながら、ダンサー、マラソンランナー、デザイナー、ギター職人、ボクサー、ディベロッパー、ミュージシャン、テーラー、エンジニア、アーティストなど様々な場で活躍している仲間がいます。