インクルーシブ・モビリティのための活動
すべての人がモビリティを利用できるようにするには?
バーチャルツインのテクノロジーで、インクルーシブ・モビリティを促進
インクルーシブ・モビリティの追及においてダッソー・システムズは、人々がバーチャルツインのテクノロジーを用いてイノベーションの限界を押し広げることを可能にしています。
私たちは、身体的な能力や制限に関わらず、誰もが各々の目標を達成することができると信じています。
バーチャルツインは、設計や都市計画が人々の自由な移動にどのような影響を及ぼすのかというシミュレーションを強化します。
シミュレーションを通じて得られるナレッジにより、より包括的でアクセシブルな世界が実現可能となり、誰もが自分の可能性を最大限に発揮できるようになります。
インクルーシブ・モビリティのために団結しよう
インクルーシブなモビリティを追求する中で、ダッソー・システムズは、バーチャルツイン技術を活用し、人々がイノベーションの限界に挑戦し、すべての人々の生活の質を向上させることを支援しています。私たちは、身体能力に関わらず、誰もが限界を超える力を持っていると信じています。この信念を体現するため、ダッソー・システムズの社員であり、メダル受賞歴を持つパラアスリートである官野一彦を、今回のキャンペーンのアンバサダーに任命しました。
彼はその驚異的な強さとスキルを披露し、「ハンドサイクルで一時間に走破できる最長距離」の世界記録を樹立しました。その後、パリの活気あふれる街中で開催された大規模な連帯レースへの参加をあらゆる人々に呼びかけました。このレースは、誰もが自由に移動できるインクルーシブな社会を祝福するとともに、人間の精神が限界に挑み続ける無限の可能性を象徴するものです。
インクルーシブ・モビリティのためにギネス世界記録に挑戦
パラサイクリング選手であり、ダッソー・システムズの社員でもある官野一彦が、インクルーシブ・モビリティの課題に光を当てるために、パリでのギネス世界記録更新に向けて準備する様子をご覧ください。レジリエンス、イノベーション、コミュニティ・エンパワメントの感動的なストーリーです。
インクルーシブなアーバン・モビリティとは?
アーバン・モビリティとは、民間・公共の交通機関により都市内で発生する人や物の移動すべてを指し、さまざまな権利(住居、仕事、教育、健康など)にアクセスするのに不可欠な、普遍的な権利として移動性を高めることを目的としています。インクルーシブ・モビリティのソリューションは、誰もが仕事やサービスに制限なくアクセスできるようにします。
インクルーシブ・テクノロジーを描く
3Dモデリングは、インクルーシブで持続可能なテクノロジーを探求するのに極めて重要なツールとして登場しました。設計者は実世界をシミュレーションする仮想環境を作成して、さまざまな要素が障がいのある人々の移動に与える影響を分析できます。3Dモデリングは、デジタル表現の正確な視覚化と操作を通じて、技術者がよりアクセシブルで持続可能で適合性の高いテクノロジーを生み出すことを可能にし、最終的には、障がいを持つ人々が、新たに見出された自由をもって周囲の環境に移動したり触れ合ったりすることができる世界を育みます。
よりアクセシブルな都市を作る
従来のインフラは多様なニーズに十分に対応できず、移動に不自由のある人々のアクセシビリティが制限されている可能性があります。バーチャルツインは、高度なモデリングとシミュレーションを活用することで、モビリティのための革新的で適応力のあるソリューションの創出を可能にします。バーチャルツインを都市計画や、建築、交通システム(個人、公共利用を問わず)に取り入れることで、社会は、誰もが身体的な理由にとらわれずに円滑に安心して移動できる、よりインクルーシブな未来を目指すことができます。
官野一彦 プロフィール: 不屈の精神と決断力
官野一彦は、22歳の時にサーフィン中の事故で頸椎を損傷し、それがきっかけで新たなスポーツの道を模索するようになり、キャリアが予想外の方向へ進んだ日本のアスリートです。2006年から車いすラグビーを始め、瞬く間に頭角を現し、日本代表選手として2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで銅メダルを獲得しました。2017年、 優秀なアスリートのキャリア転換を支援するJOC(日本オリンピック委員会)のアスナビを通してダッソー・システムズ株式会社に入社しました。2018年に世界選手権で優勝。2020年に車いすラグビーを引退し、パラサイクリングに転向しました。
スポーツ以外では、国立障害者リハビリテーションセンターと積極的に協力し、アクセシビリティの向上と車椅子の技術の進歩に取り組んでいます。そのひたむきな努力とあくなき挑戦は、他のアスリートに刺激を与え、アスリートとしての成果の限界を押し広げています。
モビリティ関連のお客様の事例
アーバン・モビリティのソリューションと、シティ・モビリティについてよくある質問
アーバン・モビリティは、交通インフラ、土地利用計画、人口動態、技術、経済的要因、社会的・文化的規範、政府の政策、環境問題、公衆の衛生と安全、自然災害やパンデミックのような外的要因など、さまざまな要因の影響を受けます。
インクルーシブなアーバン・モビリティを目指す際、都市は物理的なアクセシビリティ、アフォーダビリティ(手頃な価格)、アベイラビリティ(可用性)といった要素を考慮します。都市は、障壁を取り除き、障がいのある人々や経済面で困難な人々を含む全ての住民のニーズを満たす都市計画、公共スペース、交通のソリューションの提供を目指します。
持続可能なアーバン・モビリティとは、環境に優しく、社会的に公平で、経済的に実行可能で、公衆衛生を促進する方法で都市住民の移動ニーズを満たすように設計された交通慣行と交通システムです。
インクルーシブなアーバン・モビリティは、公共交通機関、徒歩、自転車の利用を促すことで、自家用車への依存を減らし、炭素排出量を削減し、持続可能性に貢献します。交通手段を誰もが利用できるようにすることで、都市は、よりサステナブルな手段での移動を推進することができます。
ダッソー・システムズのブランドは、アクセシブル・モビリティに積極的な貢献をしています
バーチャルなアセンブリ・モデリングのためのSOLIDWORKS
アイデアを素早く形にする直感的なツールを提供するSOLIDWORKSは、バーチャルなアセンブリ・モデリングを可能にし、製品機能に関するインサイトをもたらし、とりわけモビリティのソリューションを強化するために製造を容易にします。
モビリティのイノベーション効率化のためのSIMULIA
強度、空気力学、持続可能性の要素をシミュレーションすることで設計を最適化するSIMULIAは、物理的なプロトタイプの制作前に製品の信頼性を確保します。SIMULIAは、特にモビリティの分野でソリューションの信頼性と効率性を高め、インクルーシブかつアクセシブルなイノベーションの創出において重要な役割を果たします。