Antenna Magus Libraries
商用および標準の基板、導波路、コネクタ、仕様の検索を簡素化
Antenna Magus Libraries
Antenna Magus には、仕様、基板、導波路、コネクタのライブラリが付属しています。これらのライブラリにより、商用および標準の基板、導波路、コネクタ、仕様の検索が簡素化されます。仕様は、特定の用途に対応する機器を検索したり、対象を設定したりするときに使用します。Antenna Magus でアンテナを設計するときは、基板ライブラリから基板を選択し、導波路とコネクタはそれぞれのライブラリからインポートする、という使い方です。ライブラリには、リボンの[ライブラリ(Libraries)]タブからいつでもアクセスできます。
Antenna Magus Libraries
- コネクタ・ライブラリ
- 導波路ライブラリ
- 基板ライブラリ
- 仕様ライブラリ
Antenna Magus Connector Library
Antenna Magus Connector Library には、アンテナのモデリングに使用する一般的な同軸無線周波数(RF)コネクタが多数収録されています。各タイプのコネクタでパラメトリック・エクスポート・モデルが用意されており、対応する CEM ツールで使用できます。コネクタによっては、[エクスポート(Export)]モードのオプションで異なるタイプ(パネルマウントやエッジマウントなど)を選択できます。
ここからは、ライブラリ内のコネクタをいくつか簡単にご紹介します。
SMA - SubMiniature Version A Connector
50 Ωの SMA コネクタ。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)誘電体を使用し、DC~12.4 GHz (フレキシブル・ケーブル)、DC~18 GHz (セミリジッド・ケーブル)の優れた電気性能を提供します。これより上の周波数から 34 GHz までは、SMA に似た 3.5 mm コネクタを使用して、標準 SMA コネクタに接続できます。
N-Type Connector
4 穴パネル・マウント・ジャックの N 型コネクタと拡張誘電体。
N 型コネクタは 1940 年代に開発された、マイクロ波周波数信号を伝送できる最初のコネクタの一つです。標準的な動作周波数上限は 11 GHz ですが、18 GHz まで引き上げたタイプもあります。
図は、拡張誘電体を備える 4 穴パネル・マウント・ジャックの N 型コネクタを示しています。このタイプは通常、空洞共振器や導波路との接続に使用します。
MMCX - Micro-Miniature Coaxial - Connector
MMCX コネクタは 1990 年代に開発されました。MCX コネクタに似ていますが、MCX コネクタよりも小型です。Wi-Fi PCMCIA カード内のアンテナ・コネクタや、小型機器の外部 GPS アンテナ・コネクタとして使用されるのが一般的です。360 度回転可能なスナップロック機構を採用。通常はインピーダンス 50 Ωで、DC~6 GHz の優れた電気性能を発揮します。
Antenna Magus Waveguide Library は、標準化された一般的な規格の導波路のライブラリです。特定規格の寸法を調べたり、標準導波路の電気特性を調べたりするのに使用します。カットオフ周波数と使用周波数範囲が示されています。カスタム導波路をライブラリに追加して、簡単に参照することができます。
Antenna Magus Waveguide Library
Antenna Magus Waveguide Library は、標準化された一般的な規格の導波路のライブラリです。特定規格の寸法を調べたり、標準導波路の電気特性を調べたりするのに使用します。カットオフ周波数と使用周波数範囲が示されています。カスタム導波路をライブラリに追加して、簡単に参照することができます。
リッジ形導波路
方形導波路の比帯域は約 45% です。基本の TE10 モードがカットオフ周波数の下限となり、TE01 や TE20 などその次の高次モードが上限になります。方形導波路の上部、下部、または両方に突起部を追加することにより、基本モードのカットオフ周波数を下げ、比帯域を広げることができます。
円形導波路
円形導波路は、横断面が円筒形の中空管でできています。この形の導波路は、特定の偏波を必要とするさまざまな用途で使用します。直線偏波、円偏波、二重偏波に対応します。
方形導波路
方形導波路は、マイクロ波信号の伝搬に使用された最初期の伝送線路の一種です。現在でも、この形の導波路は、高出力システム、ミリ波システム、精密試験をはじめ、さまざまな用途に使用されています。このライブラリでは、中空の方形導波路で電気的横波(TE)と磁気的横波(TM)の 2 つのモードをサポートしています。TE モードにも TM モードにもカットオフ周波数があり、それ以下の周波数は伝搬できません。
楕円形導波路
横断面が楕円形の導波路は、アンテナ・フィードに適しています。楕円形導波路は円形導波路と同様の特性を多く備えているため、この 2 つは比較的容易に接続できます。
Antenna Magus Substrate Library
Substrate Library には、市販の基板が豊富に収録されているほか、ユーザー指定の基板も容易に追加できます。このライブラリがあれば、紙の資料やインターネットを使わなくても、特定のアンテナ素子に適した基板を検索できます。ワン・クリックでこの基板ライブラリに移動でき、具体的な物理特性や電気特性に従って基板データベース全体をフィルタリングできます。
Antenna Magus Specification Library
Specification Library では、複数の設計仕様を単一の構造化形式で保存できます。保存した仕様は、後から[検索モード(Find Mode)]で実現可能なアンテナを特定したり、[設計モード(Design Mode)]でコレクションに設計目標を入力したりする際に使用できます。このライブラリには、定義済みの仕様が複数収録されています。事前定義をそのまま使うことも、仕様を拡張したり改良したりすることも可能です。
仕様それぞれに、目標とする設計の性能要件を表す[値(Values)]と、求められるアンテナの説明を入力する[キーワード(Keywords)]の項目があります。仕様の定義や改良は、[仕様エディタ(Specification Editor)]インターフェースに表示されているツールで行います。次のようなツールがあります。
Antenna Magus キーワード辞書、変換計算([設計モード(Design Mode)]でも使用可能)、高度なチャート作成ツール。
仕様ライブラリに保存した仕様にキーワードを追加して、Antenna Magus の[検索モード(Find Mode)]でキーワード検索ができます。また、すべてのアンテナに対して設計目標をすばやく追加できます。
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