CATIA Magic
グローバルなモデルベースのシステムズエンジニアリング・ソリューション
次世代のシステムズエンジニアリング・ソリューション
2018 年に、ダッソー・システムズは、新しいコネクテッド・エクスペリエンスを推進するために、モデルベースのシステムズエンジニアリング、ソフトウェア・アーキテクチャおよびビジネス・プロセスのモデリング ソリューションにおけるトップ企業、No Magic を買収し、システムズエンジニアリングにおける足場を強化しました。No Magic の買収により、3DEXPERIENCE プラットフォームを基盤としているダッソー・システムズのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスも強化されました。
ダッソー・システムズは「エクスペリエンスのインターネット」を開発するためのシステムズエンジニアリングを一般化できるようになり、物理的な世界で製品、自然、生活をデジタルに接続するスマートで自律型のエクスペリエンスが実現しました。No Magic ソリューションは 3DEXPERIENCE プラットフォームに統合され、CATIA Magic というクラス最高のモデルベースのシステムズエンジニアリングおよびシステム・オブ・システムズ・エンジニアリング・ソリューションとサービスを提供しています。
CATIA Magic ソリューションは、市場における標準規格に対応した非常に堅牢なソリューションです。
ダッソー・システムズの製品でビジネス上の課題を解決
お客様のビジネス上の課題を解決する一連のロールを取り揃えています。
- Magic Systems of Systems Architect
- Magic Cyber Systems Engineer
- Magic Software Architect
- Magic Collaboration Studio
Magic Systems of Systems Architect
DoDAF 2.0、MODAF、NAF 3、UAF の豊富な経験に基づいた「Magic System of Systems Architect」製品は、UAF 標準化ソリューションを通じて、最も堅牢な標準規格に対応した DoDAF 2.0、MODAF、NAF 3、NAF 4、UAF 1.0 を提供しています。
「Magic System of Systems Architect」は、すべてのアーキテクチャ・フレームワーク製品をサポートし、プロジェクトの成果達成を実現します。「Magic System of Systems Architect」はさらに、システムズエンジニアリングのシステムを統合することにより業界をリードし、ネットを中心とした成功を実現します。実績あるテスト済みの CATIA Magic ソリューションで、相互運用性の課題を解決しましょう。
Magic Cyber-Systems Engineer
「Magic Cyber-Systems Engineer」製品は、業界をリードするクロスプラットフォームのコラボレーティブなモデルベース・システム・エンジニアリング(MBSE)環境です。標準規格対応の SysML モデルと図で、システムのすべての側面を定義、追跡、視覚化するスマートで堅牢かつ直感的なツールを取り揃えています。 この環境で、システム・エンジニアは以下のようなことができます。
- 設計の意思決定の評価と要件検証でのエンジニアリング解析を実行
- モデルの一貫性を継続的に確認
- メトリックによる設計の進捗状況を追跡
システム・モデルをリモート・リポジトリで管理し、標準 XML ファイルとして保存するか、またはドキュメント、画像、ウェブ・ビューに公開してさまざまなステークホルダーの懸念を解消します。
主なメリット
- 問題を把握
- 標準ベースのシステム・アーキテクチャを開発し、コミュニケーションと同意の取得を向上
- 運用ニーズに合ったシステム構成について意思決定の実施
- インターフェースをはじめ、一貫した包括的なシステムの仕様を提供
- システム要件を自動的に検証
Magic Software Architect
Magic Software Architect 製品は、業界をリードするクロス・プラットフォームのコラボレーティブなソフトウェア・アーキテクチャ・エンジニアリング製品です。標準規格に対応する UML モデルと図を使用して、ソフトウェアと関連システム・アーキテクチャのすべての側面を定義、追跡、視覚化するスマートで堅牢かつ直感的なツールを取り揃えています。こうした動的で多用途の開発ツールにより、オブジェクト指向(OO)のシステムとデータベースの解析と設計を推進します。業界最高レベルのコード・エンジニアリング・メカニズム(および Java、C++、CORBA IDL プログラミング言語のフル・ラウンドトリップ・サポート)のほか、データベース・スキーマ・モデリング、DDL 生成、リバース・エンジニアリング設備を取り揃えています。
主なメリット
- 業界標準への対応とサポート
- 固有の開発手法からの独立
- 操作性、直感性、クイック・スタート
- 拡張性
- コラボレーションとチーム開発
Magic Collaboration Studio
Magic Collaboration Studio 製品は、大量のデータのコラボレーティブな開発およびバージョン・モデル・ストレージ向けの製品です。この製品は、最新のモデル・ガバナンス(セキュア接続によるマージ、ブランチング、アクセス管理)、モデル解析、サードパーティ・ツールとの連携を実現するよう設計されています。Magic Collaboration Studio は、Magic Systems of Systems Architect、Magic Cyber-Systems Engineer、Magic Software Architect と一緒に使用できます。
主なメリット
- 分散チームによるシームレスな大規模システムのシステム/システム/ソフトウェアアーキテクチャ定義の確保
- 並行モデリングを可能にすることで、利害関係者間のアーキテクチャにおけるデジタルコラボレーションの提供
- オンラインおよびオフラインでのユーザー作業のサポート
- ウェブに上での公開されたアーキテクチャの変更の追跡およびレビュー
CATIA Magic ソリューション
Magic Model Analyst、Magic Real-Time Communication Designer、Magic Alf Analyst を使用して、CATIA Magic の機能を拡張しましょう
- Magic Model Analyst
- Magic Real-Time Communication Designer
- Magic Alf Analyst
- Cybersecurity ロール
Magic Model Analyst
Magic Model Analyst 製品は、OMG fUML および W3C SCXML 規格に基づいた業界初の拡張可能なモデル実行フレームワークです。Magic Model Analyst は、Magic Systems of Systems Architect、Magic Cyber-Systems Engineer、Magic Software Architect と一緒に使用できます。 これを使用して、該当するユーザー・インターフェースの代表的なモックアップのコンテキストで、モデルを実行、アニメーション化、デバッグすることで、システムの挙動を検証します。
シミュレーションの目的は、実際のシステムを操作せずにシステムを把握することです。これは、システムが未定義や入手不可能なためや、コスト、時間、リソース、リスクの制約により直接アクセスできないためです。シミュレーションは通常、システムのモデルで実行されます。Magic Model Analyst 製品を使用すれば、ユーザーの操作、事前定義されたテスト・データ、実行シナリオに対するシステムの反応をテストできます。
主なメリット
- 要件を引き出す前にシステムの挙動をバーチャルに予測し、モデリングとシミュレーションにより正確なソリューションを特定
- システム解析を解析して完全性、一貫性、トレーサビリティー、矛盾をチェックするため、やり直しのループを回避
- 不確実性を継続的に解消するほか、ハイレベル・ソリューションのトレードオフを行うため、早期に的確な意思決定を実施
Magic Real-Time Communication Designer
組込み型アプリケーションや分散型アプリケーションの複雑さを解消するため、モデルベースのシステム・エンジニアリング(MBSE)と SysML ツールは高度化が進んでいます。こうした新しいシステムは、規模が大きく、自律型コンポーネントを含んでおり、オペレーションはエッジからクラウドまで広がっています。また、パフォーマンス、スケーラビリティ、堅牢性、セキュリティーに関して厳しい要件を抱えていることも少なくありません。
SysML と Data Distribution Service™ (DDS™)の 2 つの標準は、モデルベースの設計に必要なエンドツーエンドの設計要件に対応しています。SysML は、システム自体の要件を定義します。DDS は、接続性、セキュリティ、サービス品質(QoS)など、さまざまなコンピュータで実行されるシステム・コンポーネント間の通信要件に対応します。
ダッソー・システムズは、MBSE の 2 つの世界の間のデジタルな連続性と統合に取り組み、新しい Magic Real-Time Communication Designer と設計をインターフェースでつなぐことに成功しました。このソフトウェア・プラグインは、DDS 標準に準拠した主要な商用ソフトウェア RTI Connext® と直接統合できるため、組込み型システムや分散型システムでのリアルタイムの通信フローに基づいてモデルベースのシステムを作成できます。エンジニアは、SysML のシステム・モデルから RTI Connext に直接移動して、分散型システムの実装と展開を行うことができます。
この統合のメリットは次のとおりです。
- SysML を使用してシステムの DDS 関連要素をモデリングし、生産性を向上。SysML を使用してシステムの DDS 関連要素をモデリングし、生産性を向上。DDS 固有のプロファイルによって拡張され、サポートされているプログラミング言語で必要な DDS セットアップ・コードを生成
- 要件から機能的なアプリケーションまで、システム全体をグラフィックを用いて統一された形で表現。システムの共通ビューと一元管理された情報源(データ・ソース)を提供
- RTI Connext との統合。ドメイン、タイプ、トピック、QoS など、すべての DDS 要素をグラフィカルに設計・構成可能
この統合は、Real-Time Innovations Inc. (RTI)社との提携に伴い、RTI Connect® を利用して特別に検証されました。
オンラインセミナーでは、オープン・スタンダードを使用して MBSE とインターフェース・デザインを接続する方法を紹介します。
Magic Alf Analyst
Alf (the Action Language for Foundation UML)は、UML モデル全体の詳細で実行可能な挙動をコーディングするためのテキスト言語です。Alf は、UML 仕様を維持する組織である Object Management Group (OMG)の規格です。Alf は、UML の正確な実行セマンティックの定義に関連した OMG 仕様の 1 つであり、オリジナルの Foundational UML (fUML)仕様に基づいて構築されています。
主なメリット
- Magic Alf Analyst を使用することで、Magic Model Analyst 内で Alf 言語を使用可能
- Alf コードを入力し、アップデートするための構文対応エディターを提供するほか、Alf コードを fUML アクティビティ・モデルに変換するコンパイラーを提供
- Alf コードで記述された挙動仕様は、クラス、アクティビティ、状態機械モデルのコンテキストで完全に実行可能
- Alf プラグインは、「完全準拠」レベルで Alf 言語をサポート。つまり、MagidDraw で通常の方法で作成された UML モデル内の代表的な挙動向けに包括的なアクション言語を提供
Cyber Systems Engineer および Systems Cybersecurity Designer
システム・エンジニアリング、安全性、サイバーセキュリティの各チームをつなぐにはどうすればよいでしょうか。設計によって安全性とセキュリティを手に入れることができます。システム・モデルに完全に組み込むことで、次のことが可能になります。
- アセットの識別
- 損害と脅威のシナリオの特定(STRIDE、UNECE 155 カテゴリー)
- 攻撃パスのモデリング(MITRE CWE ライブラリを含む)
- リスク計算の自動化
- 特定されたリスクを軽減するためのサイバーセキュリティー要件の選択
ISO 21434 および ISO 26262 リスク評価プロセスに準拠しているため、クロス解析を容易に構築してトレーサビリティー、スケーラビリティ、一貫性を確保し、データの資産化と製品アーキテクチャの設計を強化できます。
CATIA MBSE Cyber Systems ユーザー・コミュニティで会話に参加しましょう!
CATIA Magic に関する FAQ
モデルベースのシステムズエンジニアリング(MBSE)は、複雑なシステムの概念化、設計、解析、文書化をグラフィカルなモデルで行うシステムズエンジニアリングのアプローチです。このアプローチでは、以下を使用します。
- Systems Modeling Language (SysML)や Unified Modeling Language (UML)などのモデリング言語
- モデリング・ツール
- 解析手法
- 統合方法
MBSE の主な目的は、システム開発ライフサイクル全体を通してコミュニケーション、理解、意思決定を向上させることです。
モデルベースのシステムズエンジニアリング(MBSE)の 3 本の柱は、モデル、手法、ツールです。
- モデル: MBSE の中心的なコンポーネントであるモデルは、システムの構造、挙動、要件、インターフェース、インタラクションなど、開発中のさまざまな側面を表現します。モデルは、システムのライフサイクル全体を通じて、システムを視覚化、解析、文書化する手段として機能します。
- 手法: MBSE では、さまざまなモデリングや解析の技術、手法、プロセスを使用して、システム・モデルを開発、解析、検証します。これらの手法は、エンジニアや利害関係者がシステム要件を理解し、システム・アーキテクチャを定義して、システムの挙動をシミュレートし、十分な情報に基づいて意思決定を行うのに役立ちます。
- ツール: MBSE では、システム・モデルの作成、操作、解析、文書化をサポートする専用のソフトウェア・ツールを使用します。これらのツールは、グラフィカル・モデリング・エディター、シミュレーション機能、バージョン管理、他のエンジニアリング・ツールとの統合などさまざまな機能を備えており、これらを使用して、利害関係者間のコラボレーションやコミュニケーションを効率化することができます。
3 本の柱を組み合わせた最良の例が、CATIA Magic Cyber Systems Engineer ツールです。
以前は、Cameo Systems Modeler として知られていましたが、現在は CATIA Magic Cyber Systems Engineer に名称が変更されています。この高度なモデリング・ツールは元々 No Magic, Inc. 社が開発したもので、現在はダッソー・システムズが機能を強化し、モデルベースのシステムズエンジニアリング(MBSE)を促進しています。SysML と UML を活用することで、システム・モデルをシームレスに作成、評価、文書化できます。直感的なグラフィカル・モデリング・エディターと堅牢なシミュレーション機能により、システム開発プロセスを合理化しながら、チーム内のコミュニケーションを強化します。
CATIA Magic Cyber Systems Engineer (旧称 Cameo Systems Modeler)は、モデルベースのシステムズエンジニアリング(MBSE)機能を提供します。この機能を使用すると、コミュニケーションが改善され、早期に問題を見つけることができ、システムの理解も深めることができます。シミュレーション機能と解析機能を使用すると、システム挙動を完全に評価できます。また、トレーサビリティーを備えた包括的なドキュメントを作成できます。コラボレーションを促進し、設計が要件に適合するようにすることで、コストのかかる手直しのリスクを最小限に抑えます。
その他の情報
CATIA のソリューションの詳細
組織の規模の大小を問わず、シームレスなコラボレーションと持続可能なイノベーションに、当社のソリューションがどう役立つかについて、CATIA の担当技術者がご説明します。
はじめに
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サポートの利用
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