WASP-NET ソフトウェアとは何ですか?

WASP-NET® は、Waveguide and Antenna Synthesis Program for Networks (ネットワーク用導波管およびアンテナ合成プログラム)の略です。フルウェーブの精度と 3D 構造の一般的な柔軟性を犠牲にすることなく、専門的な電磁(EM)マイクロ波および高周波(RF)の CAD 設計と最適化の作業時間を大幅に短縮できるというメリットがあります。

マイクロ波、アンテナ、宇宙、通信の各業界では、高い設計効率と迅速な製品出力がますますミッション・クリティカルになっています。EM CAD ソフトウェアと最適化ツールを組み合わせたハイブリッド型の WASP-NET は、高いシミュレーション効率と最適化精度により、市場投入までの時間を短縮します。

最適化の効率向上

エンジニアは WASP-NET を使用して、直接かつ高速で正確なフルウェーブ EM 全体を最適化することで、マイクロ波および RF 設計作業を迅速に完了できます。WASP-NET のシミュレーション速度により、短時間で多数の最適化を繰り返すことで、設計空間全体の探索が可能になります。これにより、設計上の困難な問題を迅速に解決できます。

ソルバー技術

WASP-NET のハイブリッド・マルチソルバー技術は、モードマッチング(MM)速度と有限要素(FE)の柔軟性、およびモーメント法(MoM)放射線計算効率を独自に組み合わせ、領域分割法(DDM)、高速多極子法(FMM)、適応積分法(AIM)、適応相互評価法(ACE)、反復物理光学(IPO)、回折物理理論(PTD)によって加速します。
ユーザーにとっての利点は、高速の計算速度、総合的な 3D 構造の柔軟性、フルウェーブの精度です。これにより、すべてのパッシブ型のマイクロ波および RF コンポーネント、アンテナ、アレイ(フィードネットワークを含む)を、厳密な EM レベルで直接的に効率よく最適化することができます。WASP-NET は、マイクロ波および RF 設計の難しい問題を迅速に最適化できるため、マイクロ波および RF 市場の世界中のリーダーから 25 年以上にわたって高い評価を受けています。

WASP-NET の応用分野

WASP-NET は、マイクロ波および RF 設計の複数の分野に対応する、設計機能およびシミュレーション機能を備えています

導波管の構造エンジニアリング

エンジニアは、フィルター、方向性結合器、ダイプレクサー、マルチプレクサー、偏光子、オルソモード変換器(OMT)、誘導体共振器、サーキュレーターなど、マイクロ波および RF 導波管コンポーネントの設計と最適化に WASP-NET を効率よく適用できます。準解析的なモードマッチング(MM)技法により導波管構造の大部分を処理可能で、3D EM を使用するのは、MM では処理できない部品に限られます。

Ka バンド・オルソモード変換器の WASP-NET シミュレーション・モデル > ダッソー・システムズ

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