現代の航空機エンジンに求められる性能は上がる一方です。航空会社にとって燃料費は依然として莫大な経費の一角となっており、新しいエンジン・プログラムには燃費の大幅な改善が求められています。それと並行して環境問題への関心も高まっており、新しいターボ機械に対しては、騒音や排ガスに関する厳しい規制が新しく設けられるようになっています。
現在の市場ニーズは、航空宇宙推進業界に生産ラインの効率化を要求しています。また、航空業界は利益率の低下に直面しています。新しいエンジンに求められるのは、性能の向上だけではありません。メンテナンス性を上げ、飛行時間を長くし、開発サイクル・コストを減らすことも求められているのです。
最大限の性能を追求しながら、現行の法規制に対応し、設計以外の側面の運用性をも担保するターボ機械を設計することは、空力、構造、音響、熱など、広範な専門分野に関わる取り組みです。推進機関メーカーは、市場が期待する思い切ったコスト削減目標を達成しようとして、エンジンのライフサイクルのあらゆる側面を精査しています。これを受けて、開発プロセスとエンジニアリング・ソフトウェア・ツールの見直しが急務となっています。
そうした背景を踏まえると、エンジニアリング設計サイクルの全段階でマルチフィジックス解析を実行できることが最優先の必要事項となります。ダッソー・システムズの SIMULIA ポートフォリオには、空力、音響、熱、構造の各シミュレーション機能が揃っているうえに、3DEXPERIENCE プラットフォームとの連携の優位性も備えています。エンジン・メーカーは、正しい情報に基づいて設計上の決断を下せるだけでなく、エンジン性能を最適化し、認定取得の確実性を高め、開発期間を短縮することができます。
航空宇宙・防衛産業
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