1. MODSIMについて教えてください。
- MODSIMは、統合されたモデリング(CAD)とシミュレーション(CAE)ツールを使用することで設計プロセスを改善するというコンセプトです。統一されたGUIとデータベースを持つ3DEXPERIENCEプラットフォームはその実現に最適な環境であり、自動化、設計空間探索、設計手順のテンプレート化といった技術に支えられています。
MODSIMによって、設計時間を数ヶ月から数週間、数週間から数日に短縮できたお客様事例もございます。
2. エンジニアは何年も前からモデリングとシミュレーションを使用してきました。なぜ今、これまで以上に話題になっているのでしょうか?
- はい、エンジニアは長年にわたって別々のCADツールとCAEツールを使ってきました。 しかし、ツールによって必要な専門知識が異なるため、組織がそれに応じて最適化されることとなり、部門間の障壁を作り出していました。 MODSIMは、単にツールをひとつにまとめたものではありません。 MODSIMでは、シミュレーションを詳細設計、さらにはコンセプト設計の段階にまでフロントローディングさせることに真の価値があると考えており、これにより設計探索、手順のテンプレート化、品質を向上させた持続可能な設計の加速が可能になります。
3. MODSIMを使用する主な利点は何ですか?
モデリング(CAD)とシミュレーション(CAE)はシームレスに結びつき、互いのデータ更新は直ちに反映されます。 解析専任者が開発したシミュレーションの標準的なワークフローはプラットフォームを通して公開され、設計プロセスの中で再利用することができます。MODSIMはCAD形状の修正を迅速かつ効率的にシミュレーションモデルへ反映させることを可能とし、創造性と設計の探索を促進します
4. MODSIMプロセスはどのようにデータの同期を実現しますか?
3DEXPERIENCEプラットフォームは、MODSIMプロセスを実現するための基盤です。複合領域設計、モデリング、マルチフィジックスシミュレーション、最適化のためのテクノロジーとソリューションを提供します。MODSIM環境下で、ユーザーはCADデータとの関連性を維持しつつ、様々な種類の解析ツールを使用して、異なる物理現象に対して適切な解析を実行することができます。
- 3DEXPERIENCE プラットフォームにより実現するMODSIM環境は、CAD/CAE間でデータの同期がとれていることを保証し、データの互換性を常に維持します。バージョン違いのデータに惑わされることなく常に正しいデータや最新の設計のもとで作業し、過去のシミュレーション結果やそのKPIにアクセスできます。
5. MODSIMはどのようにして製品設計の時間を短縮するのですか?
- 製品設計サイクルの早い段階でシミュレーションを使用することで、コストのかかるエラーや行き詰まりを回避し、設計プロジェクトを成功へ導きます。慎重に設計を進めることで、MODSIMのアプローチは試作を最小限に抑え、革新性と品質を最大限に高め、リスクを軽減することで設計にかかる時間を短縮します。
- シミュレーションの自動化や大衆化といったMODSIMの価値も、設計プロセスを加速させます。
6. シミュレーション・テンプレートによって、どのように設計プロセスが加速されるのですか?
- シミュレーション・テンプレートは、企業がシミュレーション作成に投資したモデリング手法と知的財産を取り込みます。これは、シミュレーションの大衆化への道です。設計者など、シミュレーションの専門知識をそれほど持たないユーザーを含むコミュニティであっても、シミュレーションを利用できるようになるのです。設計者は、これらのテンプレートや設計探索ツールを使って設計空間を探索し、何百もの設計案を素早く検討し、最適な設計を決定することができます。これにより、設計プロセスが合理化され、加速されます。
7. MODSIMで真の分野横断的なシミュレーションを行うにはどうすればよいですか?
- 3DEXPERIENCEプラットフォーム上のMODSIMプロセスは、設計とシミュレーションを結び付け、解析分野間のギャップを埋めることで、真に統合されたマルチフィジックスシミュレーションを可能にします。SIMULIAのポートフォリオは、構造、流体、電磁界、音響、マルチボディシステムなど、設計の物理的挙動の全領域をカバーしています。MODSIMは、これらの異なる物理的側面を互いに独立したものとして扱うのではなく、その相互作用を考慮した検討を可能にし、設計案に対する挙動の評価を正確に行います。
8. MODSIMでどのようにコストを削減できるのですか?
MODSIMを用いることで、試作を減らす(またはゼロにする)ことができ、設計サイクルにかかる時間を短縮できます。これが主なコスト削減要因です。さらに、結果として得られる設計案は、従来の試作を中心とした設計手法よりも優れていることが多くなります。
9. MODSIMを検討または活用するにあたって、どこで知見を深めたり技術を習得したりできますか?
- MODSIMは、3DEXPERIENCEプラットフォーム上で人々を結びつけるためのものです。MODSIMの活用を支援するため、シミュレーションと設計の専門家が集まるコミュニティを3DEXPERIENCEプラットフォーム上に用意しています。このコミュニティでは、質問をしたり、議論を交わしたり、プラットフォームにおけるコミュニティ性を実際に体験することができます。
- また、過去の3DEXPERIENCE MODSIMコンファレンスのリプレイや、ジャガー・ランドローバー、ユニリーバ、ルノーグループ、ペプシコ、ノボノルディスク、エアバスグループなど、一流企業の歩みを知ることができます。プレゼンテーション、デモ、チュートリアルにアクセスすることもできます。go.3ds.com/modsimからご覧ください。
10. MODSIMを購入するにはどうすればよいですか?
- MODSIMによる設計プロセスを構築するためには3DEXPERIENCEのロール (ライセンスの販売単位) を組み合わせる必要があります。お客様のビジネス要件とダッソー・システムズ製品の導入状況に基づき、お客様と一緒にMODSIMプロセス実現に向けた計画を立てたいと考えています。お近くのダッソー・システムズの担当者にお問い合わせいただくか、お問い合わせページに必要事項をご記入いただければ、営業担当者より返信させていただきます。
11. 3DEXPERIENCEプラットフォームユーザーです。私の組織でMODSIMプロセスを導入するにはどうすればよいですか?
既にプラットフォームを導入されているということなので、MODSIMプロセスの導入をする準備はすでに整っています。まず統合されたモデリングとシミュレーションのデータモデルを持つことからご案内させていただきます。また、MODSIMの真価が発揮される、エンジニアリングと他のビジネス機能との連携により、ビジネスゴールに到達するまでのあらゆるステップでお客様をサポートします。お近くのダッソー・システムズの担当者にお問い合わせいただくか、お問い合わせページに必要事項をご記入いただければ、営業担当者が返信いたします。
12. Abaqus、fe-safe、PowerFLOW、XFlow、CST Studio Suite、Opera、Simpack、wave 6、Isight & Tosca、CATIA V5などのSIMULIAスタンドアロン製品を使っています。MODSIMプロセスを社内で使い始めるにはどうすればよいですか?
MODSIMプロセスは、3DEXPERIENCEプラットフォームのすべてのユーザー向けに構築することができます。MODSIMに強い関心をお持ちの方は、3DEXPERIENCEプラットフォームへの移行をお勧めします。お近くのダッソー・システムズの担当者にお問い合わせいただくか、お問い合わせページに必要事項をご記入いただければ、営業担当者が返信いたします。