海洋構造物
海洋構造物は本質的に複数の物理領域にまたがる環境で機能するため、このようなマルチフィジックス問題を取り扱うために Abaqus は理想的に適しています。連成流体-構造相互作用(FSI)の問題は、伝統的な有限要素法(流体領域には音響要素を使用)によって取り扱うことが可能です。これは、Abaqus/Standard の定常解析または Abaqus/Explicit の動的解析のための非常に効率的な手法です。高度に動的な解析の場合(UNDEX(水中爆発)を含むものなど)、または複数の流体領域が存在する場合は、SIMULIA の連成 Eulerian-Lagrangian(CEL)モデル化機能が理想的な選択肢の 1 つです。
CEL は Abaqus/Explicit に完全に内蔵されているため、さまざまな単一領域のプログラムと連成させる必要がありません。領域間の接触は、従来の Lagrangian 解析とまったく同様に、SIMULIA の一般接触アルゴリズムによって効率的に取り扱われます。
SIMULIA の効率的で使いやすい複合材モデル化機能によって強化された Abaqus の膨大な材料構成ライブラリを使用すれば、事実上あらゆる海洋構造物および船舶のモデル化が可能です。CATIA V5 やその他の CAD パッケージとのシームレスなアソシアティブインタフェースと高度に自動化された効率的なメッシングツールによって、設計から解析までの時間を劇的に短縮することができます。海洋構造物およびモデルの規模が大きいため、マルチ CPU 解析用の SIMULIA の業界最高水準のスケーリングで解答が時間内に提供されることによって、プロジェクトの成功に不可欠な重要な反復設計が可能になります。
ソリューションの機能
- Abaqus/CAE に基づいて統合されたモデル化およびシミュレーション環境
- CATIA とのダイレクトなアソシアティブインタフェース
- さまざまな CAD および有限要素解析の後処理システムのサポート
- 計算時間を短縮し、設計効率を向上するためのマルチ CPU 解析の業界最高水準のスケーリング
- 荷重下の海洋システムに関連する物理現象の完全なモデル化に必要な、損傷(完全破壊まで)を含む構造および流体の複雑な材料モデルの広範囲にわたるライブラリ
- 複合材を海洋システムの設計に確信を持って含めるための、前処理と後処理、損傷および破壊予測を含む複合材の完全な材料モデル化