生体組織のモデリング
生体組織は応答が完全に非線形であり、速度にも依存するため(負荷速度が高いと硬く、低いと柔らかい)、モデリングが困難です。また、加えられた負荷を最小化するために組織自体が適応する時間依存のクリープ応答も示します。さらに、組織には非常に多くの種類があり、動脈壁、腱、軟骨、各種臓器、骨、皮膚、結合組織などが挙げられます。各種組織の材料プロパティは常に既知であるとは限らないため、シミュレーション上の重大な課題になります。
SIMULIA の Abaqus Unified FEA 製品群には組織のモデル化に役立つ固有の機能が含まれ、さまざまな非線形の弾性-超弾性モデルがあります。それらは足、骨梁、動脈壁の組織のモデル化に利用されています。各種接触機能を利用することで、関節の構造および動きを簡単にシミュレーションできます。各種コネクタによって、軟組織のモデルに負荷を容易に加える手段が提供されています。
ソリューションの機能
- 弾性-超弾性材料モデルを含む豊富な材料ライブラリ
- 特定のニーズに Abaqus をカスタマイズするためのアドインサブルーチンの多種多様なライブラリ
- さまざまな生体組織をモデル化するための大規模な要素ライブラリ