ステント
ステントとは、血管、胆管、尿路、さらには食道など、体内のさまざまな種類の血管を押し広げるために使用する埋め込み装置です。通常、(皮膚を通して)経皮的に挿入された細いカテーテルの中を通って送り込まれます。ステントには自己拡張タイプまたはバルーンで拡張させるタイプがあり、ステンレス鋼、エルジロイ、タンタル、ニチノール、ポリマーなどのさまざまな材質で作ることが可能です。用途に応じて、ステントには非常に長い疲労寿命が必要とされ、疲労の観点での約 4 億サイクルに相当する 10 年間の心拍サイクルが必要とされます。
SIMULIA の Abaqus Unified FEA 製品群は、ステントのシミュレーションで幅広く利用され、米国 FDA(食品医薬品局)機器承認の提出に役立っています。Abaqus Unified FEA 製品群には、製造(レーザー切断、焼なまし、挿入、圧着)、挿入(曲げ、ねじり、伸展)、膨張/展開(内壁の形状と直径)およびサイクルを含む、ステントとステント挿入装置のライフサイクル全体をシミュレートする機能があります。
- eセミナーをみる(英語): Optimize the Stent Development Process
ソリューションの機能
- 直線と曲線の両条件下でステントとカテーテル、バルーンおよび動脈との接触を表現する特殊な表面機能
- 304 および 316 ステンレス鋼とニチノールなどの一般的な医療グレード材質の材料モデル化機能
- 接触を伴う完全な大ひずみ、大変位および大回転機能
- 血液-動脈-機器の相互作用を含む流体-構造相互作用のためのマルチフィジックス機能