給紙
多くの事務機器では、用紙(およびその他の媒体)を素早く効率的に処理することが必要とされます。事務機器の例としては、コピー機、プリンタ、ファクスなどが挙げられます。画質と速度(1 分間あたりの枚数)は、消費者が事務機器を評価および比較する際のベンチマークです。高画質をできる限り迅速に提供するために、設計エンジニアは紙送り機構を最適化する必要があり、紙送り機構はさまざまな種類の媒体で機能しなければなりません。また、紙詰まりが発生することなく、ミスフィード、すなわち斜め送りやカールに対応できるように設計することも必要です。
SIMULIA の Abaqus Unified FEA 製品群によって、紙送りの分野に従事するエンジニアは紙送りプロセス全体をシミュレートすることができます。これにより、紙詰まりポイントが早期に予測されるため、ガイド経路、ローラー配置、用紙が機構内部を移動する順序の最適化が可能になります。ローラー材料、ニップ力、速度、トルクなどの変動をすべて調べることができるため、設計空間の全体像が提供され、最適な設計の製品が得られます。さらに、さまざまな紙質、写真フィルム紙や OHP シート、ビニール媒体などの各種基材、さらにミスフィード状態の影響を調べることも可能です。
ソリューションの機能
- Abaqus/CAE に基づいて統合されたモデル化およびシミュレーション環境
- CAD データから複雑なアセンブリを効率的かつ容易に作成するために使用可能な各種ツール
- 形状設計の変更内容を効率的に解析モデルに転送することを可能にする各種 CAD パッケージからのアソシアティブインポート
- マルチボディ、キネマティックおよび動的構造応答のユニークな組み合わせ
- 最適なソリューションのための陰解法と陽解法動的ソルバの組み合わせ
- モデルの簡素化を可能にするメカニズムスタイルコネクション
- FEA 非熟練ユーザーに展開するため熟練者によって生成されたワークフローの記録に使用可能なプロセス自動化機能