振動音響シミュレーション
可聴周波数帯全体にわたる騒音・振動のシミュレーションと解析
フル・スペクトル振動音響シミュレーション
騒音・振動の解析の重要性は、事実上あらゆる業界でますます大きくなっています。騒音・振動を低減する必要性は、行政機関の法規制、軽量設計、材料、検出可能性、疲労破壊、競争の激化など、さまざまな理由から生じています。
多くの用途において、製品が発する騒音は、その製品を使用している人、あるいはその製品で発生する騒音にさらされている人によって認識されます。したがって、多くの場合、可聴周波数範囲全体にわたる騒音・振動性能を考慮する必要があります。そのためには、決定論的なメッシュベースの手法と統計的な波動力学ベースの手法の両方を含む、振動音響シミュレーション手法を組み合わせる必要があります。
振動音響シミュレーション手法の選択は、製品の設計段階によっても異なります。設計サイクルの初期段階では、製品の詳しい情報が不足していることが少なくありません。高速な統計的振動音響シミュレーション手法を使用することで、ごく初期の概念設計段階から、騒音・振動性能を製品に取り込むことができます。製品を解析できる設計サイクルに取り込むタイミングが早ければ早いほど、騒音・振動に関する推奨事項が最終的な設計に影響を与える割合が大きくなります。設計サイクルが押し詰まった段階で騒音・振動の問題が発覚し、土壇場になって設計変更が発生したために多額のコストが発生し、スケジュールが大きく遅延する事態に陥るリスクを減らすこともできます。
SIMULIA 振動音響シミュレーションの主なメリット
開発コストを削減し、市場投入までの時間を短縮
振動音響シミュレーションは、開発コストを削減し、物理的な試作品を作成する前の設計段階で騒音・振動性能を製品に組み込むことができます。
複雑な系の把握
振動音響シミュレーションにより、発生源とレシーバー間の主要な伝送経路を診断し、主要でない経路の処理に時間、コスト、人手をかけないで済みます。
問題を検出し、解決する
振動音響シミュレーションは、設計サイクルの後半に騒音・振動の問題が発覚するリスクを軽減するうえで役立ちます。土壇場になって「応急措置」を施しても、コストがかかりすぎたり、最適でなかったりして、スケジュール遅延が発生する可能性があります。
リアルかつ没入的な製品評価
振動音響シミュレーションにより、物理的な試作品が完成するかなり前に、製品を仮想音響空間に配置してその音を聞くことができます。これには、バイノーラル可聴化と、VR ヘッド・トラッキングによるフル 3D 空間オーディオの両方が含まれます。
自動化により作業を軽減
自動化により、モデルを作成し、その解を得る工程をパイプライン化し、自動的に繰り返すことができます。上流工程のインプットに変更があっても、モデルを手作業で変更する必要性が減るため、手作業によるモデルの更新に時間を無駄にすることなく、騒音・振動問題の解決に時間を使うことができます。
設計を最適化
パイプライン化された自動的な工程により、多数の異なる設計を迅速、効率的、自動的に評価することができます。完全に組み込まれた最適化とパラメータ・バリエーションにより、軽量、静音性、堅牢性に優れた最適な設定を見つけることができます。
振動音響シミュレーション・ソフトウェア製品
SIMULIA は、可聴周波数範囲全体にわたる騒音・振動性能のシミュレーションに使用できる高度なソフトウェアを開発しています。SIMULIA の振動音響シミュレーション・ソフトウェアは、3DEXPERIENCE プラットフォームでも、スタンドアロンでも利用できます。
さあ、始めましょう
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その他の情報
SIMULIA のソリューションの詳細
組織の規模の大小を問わず、シームレスなコラボレーションと持続可能なイノベーションに、当社のソリューションがどう役立つかについて、SIMULIA の担当技術者がご説明します。
はじめに
学生、教育機関、専門家、企業向けのコースとクラスをご用意しています。お客様に最適な SIMULIA トレーニングを受講してください。
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