- 極性成分の分配係数
- 抽出および液-液平衡
- 溶解度および固-液平衡
- 複雑な混合物の気体溶解度と蒸気圧
- 吸着モデル
- 界面張力
- 純粋化合物の密度および粘度
- 界面活性剤、ポリマー、イオン液体などを含有する混合相
BIOVIA COSMOtherm ソフトウェアは、液相、気相、固相間の相平衡の問題に関するさまざまなソリューションを提供します。複雑なタスクの共沸混合物を簡単でシンプルな方法によりモデリングできます。一般的なタスクには、多成分および多相の抽出平衡、界面張力、共沸混合物を移送または破壊する添加溶剤を用いる気-液相分離があります。
溶媒スクリーニング機能を使用すると、最適な溶媒と最良の逆溶剤の同定ができ、抽出プロセスや下流プロセス用の溶媒を厳選することもできます。大規模な溶媒データベースのバーチャル・プレスクリーニングを実行すると、必要とされる測定データの量を削減でき、改善された新しい溶媒の開発を支援することもできます。
BIOVIA COSMOtherm では、界面活性剤を含有する系統の熱力学特性を予測可能な数少ない理論モデルの 1 つを活用しています。BIOVIA COSMOmic プラグインを使用すると、ミセラ系の重要な特性を複数予測することもできます。
BIOVIA COSMOtherm では、ポリマーなどの未指定の分子量を持つ化合物や、活性炭などの複雑なマトリックスを扱うことができます。ただし、定量予測の結果を得るには、さらにいくつかの作業が必要です。たとえば、BIOVIA COSMOtherm から取得した記述子を経験的 QSPR モデルに使用して、複雑なマトリックスへの吸着を扱うことができます。ポリマーへの溶解度など一部のポリマー特性は、追加の作業を実施すれば、半経験的な方法で定性的に予測することもできます。
COSMOtherm は、水と有機化合物の界面張力だけではなく、混合物と非水性二相系の界面張力の予測にも使用できます。このための手法が複数実装されています。簡単なアプローチは予測対象の水/有機相分離の経験的関係に基づいており、高度なモデルは COSMOtherm の FlatSurf 機能を利用します。
他のクラスの化合物と同じ方法と精度でイオン液体の熱力学特性を予測できるのは、BIOVIA COSMOtherm だけです。イオン液体のカチオンとアニオンを独立した種類として扱うため、大規模なスクリーニング・タスクをかなり容易に完了できます。
NRTL、UNIQUAC、ウィルソン式などを用いる活量係数モデルパラメーターの形で予測対象の熱力学データを利用して、プロセス・モデリングおよびエンジニアリング(PME)シミュレーションを行います。Pipeline Pilot Chemistry Collections を使用して、熱力学データの自動作成も実現可能です。