IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションをアイシン・エーアイに納入、自動車用トランスミッション製品の設計期間短縮と品質向上に貢献

日本IBM(社長兼会長:大歳卓麻、NYSE:IBM)とダッソー・システムズ (Nasdaq: DASTY, Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、本日、自動車用トランスミッション専門メーカーのアイシン・エーアイ株式会社(本社:愛知県西尾市、周防雅弘社長、以下アイシン・エーアイ)に、自動車用マニュアルトランスミッション製品の設計プロセスに対し、IBMとダッソー・システムズのPLMソリューションCATIA V5およびENOVIA SmarTeamを納入し、開発期間の短縮と品質向上に貢献できたことを発表しました。

昨今、自動車業界において、多様化する顧客ニーズに対応するため、短期間での車両開発が求められています。アイシン・エーアイにおいても、開発力を強化して品質を向上させ、開発期間を短縮することが急務となっていました。

アイシン・エーアイは、更なる品質向上と期間短縮を克服すべく、CATIAを使った3D設計のシステム構築に向けて2003年から取り組みを開始しました。コンカレントに検討できるモデリングルールやベースデータを作成し、3Dデータであるからこそ実現できる解析、デザイン・レビュー、干渉検討などが開発初期から行えるようにしました。その結果、設計図面の完成度があがり、製品自体の品質も向上しました。出図後の設計変更件数も大幅に減少し、開発期間の短縮に大きな貢献をしています。また、ENOVIA SmarTeamによる3Dデータ管理を用い、完成品データの流用をすることで設計の効率化がさらに高まり、本来のコア業務である設計開発の考案時間が増え、設計品質の向上に寄与しています。

今後、アイシン・エーアイでは設計品質をさらに向上させるための3Dデータの活用と生産工程ではCATIA のCAM機能によるデータ活用を図るほか、関連会社とも3Dデータを活用することによる作業効率化などが計画されています。

日本IBM 理事 ソフトウエア事業PLM事業部事業部長 の土生稔は、「変化の激しい自動車業界においては特に、日々の改善と共に業務効率を飛躍的に向上するためのイノベーションの実現が重要な課題であり、それをお手伝いする事が我々の使命と考えています。このたび、我々のPLMソリューションをアイシン・エーアイ様の課題解決に使用していただけたことを大変光栄に思います。」と述べています。 

ダッソー・システムズ株式会社 ジェネラル・マネジャーのニコス・カルファカコスは次のように述べています。「アイシン・エーアイ様に、弊社PLMソリューションをご活用いただき、大変嬉しく思います。PLMを実践され、CATIA V5の3Dデータを有効活用いただくことは、全体プロセスの最適化およびサプライチェーン全体でのコラボレーション向上に大変有効です。今後さらに自動車業界での競争力を高めていかれることでしょう。」と述べています。

ダッソー・システムズ について

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCE®カンパニーとして人々の進歩を促す役割を担い、企業や個人のお客様に対して、持続可能なイノベーションを実現するためのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを用いて現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出すことで、製品やサービスの考案、製造、ライフサイクルマネジメントのプロセスを再定義でき、結果として、世界をより持続可能なものにするために価値ある影響を及ぼすことができます。また、ダッソー・システムズはお客様と共に、消費者や患者、市民など全ての人々のために、人間中心の経済活動であるエクスペリエンス・エコノミーを推進しています。ダッソー・システムズは150ヵ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報はホームページ、https://www.3ds.com/ja(日本語)、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。