サムスン重工業、スマートデジタルシップヤードの構築に向けてダッソー・システムズと連携

• 両社は「スマートシップヤード」の構築に向けた基本合意書に署名、サムスン重工業の造船所のデジタル変革とビジネス目標の達成を支えるために、ダッソー・システムズのバーチャルツイン技術を活用 

• MBSEを導入し製造工程のシミュレーションと最適化を進め、造船所の生産力と効率性の向上を目指す 

※本リリースは、仏ヴェリジー＝ヴィラクブレーにて現地時間2022年11月29日に発表したリリースの日本語参考訳です。

ダッソー・システムズ（Euronext Paris: FR0014003TT8, DSY.PA）は本日、造船業界で世界をリードするサムスン重工業と、最先端テクノロジーを基盤とする「スマートシップヤード」の共同開発に向けた基本合意書を締結したことを発表しました。造船所をデジタル空間上に構築し、その活用によって競争優位性を追求します。

今回の基本合意に基づき両社は、実際の造船所における作業のスケジューリングやオペレーションを最適化させます。また、造船業務に必要な情報の流れを合理化・自動化することで、建造・組立作業を加速できるスマートシップヤードをデジタル空間上に構築します。これらにより、サムスン重工業は生産能力を高め、引き渡しまでの期間を短縮し、急増する液化天然ガス運搬船への需要にも適切に対応できるようになります。

モデルベース・システムズ・エンジニアリング（MBSE）の導入により、サムスン重工業は、高機能でありながら持続可能性を踏まえた船舶を設計・開発できるようになります。今日の船舶には、さらなる自動化、システムや推進系の刷新、安全・管理の向上などが求められています。MBSEは、既に多くの業界（自動車、航空宇宙、ハイテクなど）で製品開発の標準手法として用いられており、この手法を活用することで、サムスン重工業は造船プロセスにおける競争力を強化しつつ、コンセプトから建造までのトレーサビリティを包括的に確保できるようになり、造船プロセス全体を加速させることができます。

サムスン重工業のDT DirectorであるJung Nam Lee氏は、次のように述べています。「自動化システムは、あらゆる業界で業務効率の改善に絶大な効果をもたらすことが証明されています。造船業界でデジタル化されたスマートシップヤードを活用すれば、建造コストを削減しつつ、船舶の品質を高めることができます。当社は造船における技術革新を加速させたいと考えています」

サムスン重工業のSmart SHIチームと連携することで、ダッソー・システムズはデジタル変革のための専門チームを立ち上げ、スマートシップヤードの実現に必要な新たなプロセスやツールを定義して検証することができます。これにはダッソー・システムズの中核技術と現地オフィスやグローバル拠点の専門知識が必要とされます。 

ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするスマートシップヤードは、多種多様なデータソースとリアルタイムの作業データを統合する独自のデジタルスレッドに対応します。船舶のバーチャルツインと造船所のバーチャルツインをつないで、業務プロセスの自動化と標準化に人工知能（AI）を活用し、サプライチェーンを含めた造船所内のプランニングとオペレーションを最適化することで、建造における手法と作業の両面でスマートな技術革新を実現します。

ダッソー・システムズの船舶・海洋業界担当バイスプレジデントであるフランソワ=グザヴィエ・デュメは、次のように述べています。「韓国の造船会社にとって、生産性と品質においてリーダーシップを維持するための新しい高度なテクノロジーでデジタル変革を加速させることが最も重要です。その過程でダッソー・システムズがサムスン重工業を支援できることを光栄に思います。サムスン重工業と連携し、当社の優れた船舶海洋業界向けインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを導入・実装していただくことで、私たちは韓国の造船業界において新たなパラダイムを築く機会をいただきました」

 

詳細はこちら：

ダッソー・システムズの船舶・海洋業界向けインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス
https://www.3ds.com/ja/industries/marine-offshore

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCEプラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
https://www.3ds.com/ja

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