課題
Vinci Eco Drive(VED)は、2013年に設立された、電気自動車の設計および製作を行っている学生団体です。構成メンバーは、Léonard de Vinci Universityのクラスターに含まれる3つの学部の出身者です:ESILV(工学部)、EMLV(経営学部)、IIM(デジタル・マルチメディア学部)。現在、この団体には熱心で献身的なメンバーが80名以上在籍しており、将来の自動車の性能および効率を向上させる重要な目標を達成するために、その目的と信念を継承しています。
最先端の学生自動車コンペティション
Formula Student Germany international Design Competition 2023への参加は、VEDにとって大きな挑戦です。
このコンペティションでは、一連のトライアルを通じて、チームによる設計品質およびフォーミュラ・レーシング・カーのパフォーマンス、アジリティ、スピードが評価されます。
Léonard de Vinci Universityの3つの学部の卒業生で構成されている、Vinci Eco Driveチームには、さまざまなバックグラウンドのメンバーが集結しています。全員がそれぞれの得意分野を活かしてチームに貢献し、エンジニアリング、マネジメント、インダストリアル・デザインのスキルやノウハウを3DEXPERIENCEプラットフォームで共有して連携しています。この多様性が共通の目標に向かって取り組むチームに大きなメリットをもたらし、関係者全員がやりがいを感じながら目的を果たすために、効率的な組織および効果的なコミュニケーションが大きな役割を果たしています。
クラウド・プラットフォームによる成果
クラウド版の3DEXPERIENCEプラットフォームにより、自動車の設計に必要なすべてのアプリケーションを単一の環境に統合しています。この取り組みが、強力なリモート・コンピューティング機能をもたらし、連携作業を促進しています。
シミュレーション
カーボン・ファイバーは、車両全体を軽量化する理想的な複合材料です。VEDチームは、カーボン・ファイバーを車体だけでなく、他のいくつかの部品にも使用しています。このために必要な特殊なノウハウおよび技術が、チーム・メンバーのスキル・セットを大幅に強化しています。
製造
CATIAだけではできなかった、複数の異なるサーバーにある同じパーツやアセンブリーへの取り組みを、3DEXPERIENCEプラットフォームによって実現しています。さらに、すべての作業場の環境を単一のプラットフォームに統合することで、15種類以上の異なるソフトウェア(CAD、図面、静的・動的シミュレーション、メッシュ作成など)を各作業場で別々に使用する必要がなくなり、部品の設計および製造に必要なものをすべて同じプラットフォームで利用しています。また、データがエクスポート中に誤って失われる心配もありません。
Pôle Léonard de Vinci、パリ、フランス
Léonard de Vinci Universityのクラスターに含まれる3つの学部(EMLV、ESILV、IIM)が緊密に連携して、エンジニアリング、マネージメント、設計のコンピテンシーを組み合わせた、複合的なカリキュラムを提供しています。フランス国内および国際的なプログラムに取り組んでいる各学部が、フランス教育省認定の学位を授与しています。各学部と緊密に結びついている、ラ・デファンス地区に拠点を置く企業において、同校の学位の取得は高く評価されています。Pôle Léonard de Vinciは、専門職に対応する十分な実務能力を備えた信頼できる人材を育成し、有能な卒業生を輩出しています。