デルフト工科大学の概要
デルフト工科大学は、航空宇宙工学をはじめとする、オランダ有数の工学系教育機関です。学術面の卓越性で有名な同校には、航空宇宙/航空学およびその他の関連分野に特化した、複数の科学コミュニティが集結しています。同校の航空宇宙工学部は、革新的な教育実践および注目度の高い研究を追及しています。また、最先端の研究室および施設を誇り、数々の革新的な技術を先導しています。同校の主な教育方針には、コネクテッド化がさらに進んでいる世界において、社会に積極的な貢献を果たすことが含まれています。
Eddy氏&Daniel氏の取り組み
教育には、時には困難が付きまといます。CAD(コンピュータ支援設計)およびバーチャル・リアリティ設計の専門家である、Eddy van den Bos氏は、3DEXPERIENCEプラットフォームを利用して、学生が将来の職業に万全に備えて、将来のマンパワーとしてのエンプロイアビリティを高めることを目指しています。同氏は、学生がプラットフォームで利用できるハイエンド・ツールに触れて経験を積むことができるように努めています。複数分野のチームの一員として、連携して役割を果たす方法を学ぶことは、卒業生の将来にとって重要なことです。
教育・研究アシスタントのDaniel Atherstone氏は、デジタル形式で学生に情報を提供して、チュートリアルや学習教材のダッシュボードをカスタマイズする方法を講義しています。両氏は、学生の航空機設計に対する意欲を高めて、発想や創造力を生み出すために、プラットフォームが役立っていると考えています。
より環境に配慮した航空プロジェクト
Aerodelftは、世界初の有人液体水素動力航空機の開発プロジェクトです。チームは現在、水素を動力源とする1:3スケールの航空機を設計および制作中です。これにより、非常に複雑なアセンブリー・システムを3DEXPERIENCEプラットフォームで開発して、CO2排出を完全に排除して航空機の効率を高めることを目指しています。このプロジェクトは、「All hands in(全員参加)」の取り組みにより、リアルタイムで常に更新されるデータに基づいて、チームが緊密に連携しています。
設計の新時代
Eddy氏は、設計および革新的なアイデアが求められる新しい時代において、3DEXPERIENCEプラットフォームが果たす役割を語っています。「このプラットフォームは、いつでもどこからでも、どのデバイスでも作業できる柔軟性をもたらします。つまり、このプラットフォームは、強力かつ独自のソリューションを創案する完璧なツールといえます。さらに重要なのは、業界のリーダー企業も同じプラットフォームを利用していることです。これらの企業は、デジタル環境で連携作業する能力を備えている卒業生を求めているため、就職活動する学生にとって大きなメリットとなります。」
TU DELFT | デルフト工科大学、オランダ
オランダで最も歴史があり、最大の工科大学である、デルフト工科大学は、トップレベルの教育および研究を誇る名門校です。8つの学科、16の学士課程、30以上の修士課程を提供しています。同校の25,000人以上の学生および6,000人以上の職員が、最高峰の科学、設計、技術を共有しています。同校の教育方針は、より良い社会のために貢献を果たすことです。