ホーム&ライフスタイルインダストリーにおけるリーディングカンパニーの視点
アシックスがデジタル技術を活用して製品設計を進化させ、「健全な身体に健全な精神を」という理念を実現するために、アシックスパーソナライゼーションスタジオを通じてパーソナライズされた製品を提供する方法を探ります。これらはすべてダッソー・システムズのバーチャルツイン技術を用いて設計されています。
原野健一氏が以下のテーマについて見解を共有します:
- 環境負荷の低いオンデマンド製造を目指す志
- 組み立て、解体、再構築が容易に可能な製造ポッドを設計するためのバーチャルツインの活用
- 人間中心のデザインを通じてアスリートのパフォーマンスを向上させるというアシックスの目標
動画トランスクリプト
00:00:00
フィリップ・ゴドブ:
皆様 こんにちは
Executive Insights へようこそ
ダッソー・システムズ株式会社代表取締役社長の
フィリップ・ゴドブと申します
本日は アシックス執行役員で
アシックススポーツ工学研究所長でもある
原野健一さんをお迎えしました
アシックスは 日本発のスポーツブランドとして
大成功を収めています
本日は 新製品を開発し
革新性をよりいっそう発揮するための
アシックスにおけるバーチャルツインの
使い方についてご紹介します
原野さん よろしくお願いたします
原野健一:
本日は お招きいただきありがとうございます
私は アシックスで32年間働いてきました
現在私は アシックススポーツ工学研究所
(ISS)を率いています
そのミッションは すべてのお客様に
価値ある製品とサービスを提供することです
アシックスについても紹介させてください
鬼塚喜八郎氏が1949年 神戸に設立しました
アシックス(ASICS)の社名は 古代ローマの
「Anima Sana in Corpore Sano(もし神に祈るならば)
健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」
という言葉の頭文字からとっています
鬼塚喜八郎氏がスポーツによる青少年の育成を通じて
社会の発展に貢献することを志したことに由来しています
フィリップ・ゴドブ:
鬼塚さんの物語を読んだことがあり
彼の忍耐力を表すエピソードにはとても感銘を受けました
原野健一:
彼と一緒に仕事ができたことを光栄に思います
00:01:42
原野健一:
ISSは人間中心のデザイン「Human Centric Science」に
重点を置いています
私たちはこれまで トップアスリートたちに合わせた
パーソナライズされた価値を提供してきました
ダッソー・システムズのバーチャルツインテクノロジーと
アシックスの設計技術、経験、知識を
組み合わせることで
私たちは このパーソナライズされた価値を
すべてのお客様に届けたいと考えています
私たちが目指すコンセプトは
お客様一人ひとりの足にあった中敷を
足の計測から瞬時に製造することです
このパーソナライズされた価値を提供するために
私たちは初めてのパーソナライゼーションスタジオを
設立しました
00:02:25
フィリップ・ゴドブ:
パリ近郊にあるダッソー・システムズのヴェリジー本社に
設立されたスタジオで 御社とパートナーシップを
結べることを大変嬉しく思っています
では このプロジェクトについて
視聴者の皆さまにご紹介いただけますでしょうか
原野健一:
はい
私たちは 「健全な身体に健全な精神があれかし」という
創業哲学を通じて、 質の高いライフスタイルを
創造することをミッションとしています
もちろん、これを実現するためには
健全な地球環境が必要です
アシックスパーソナライゼーションスタジオは
新しいビジネスモデルです
環境負荷を抑え どこにでも設置できることを
目指した製造実験設備です
コンテナをベースとしているため、
小型で移送にも適しています
また 私たちは3Dプリンターを用いて
オンデマンドで製造しているため 、
従来のプロセスと比べて廃棄物が少なくなります
00:03:19
フィリップ・ゴドブ:
先ほど バーチャルツインが製品設計に
役立つとおっしゃっていましたね
ダッソー・システムズの「Virtual Twin as a Service」が
パーソナライゼーションスタジオの設計に
どのように役立っているか お話しいただけますか
原野健一:
ダッソー・システムズの「Virtual Twin as a Service」は
今回の製造実験設備のバーチャルツインを
構築・運用するために必要な技術、経験、資産を
提供してくれました
物理的に設備を立てる前に運用を含めた
検証ができることで 全体的なコストを削減できます
これにより 私たちは複雑な問題に悩まされることなく
戦略に集中でき 、思い描いた実験室を
素早く物理的に実現することができました
ダッソー・システムズのチームと一緒に この価値を
さまざまな国やお客様に届けるための
シナリオについて議論を重ねました
アシックスパーソナライゼーションスタジオは
簡単に解体して運搬できるように設計されています
フィリップ・ゴドブ:
素晴らしいですね
3DEXPERIENCEプラットフォームを活用して
この非常にユニークなサービスをお客様に提供するために、
他にどのような方法がありますか
原野健一:
3DEXPERIENCEプラットフォームは
フロントエンドとバックエンドの両方のプロセスをサポートし
3D CADや可視化ツールなどの
異なるソフトウェアをシームレスに統合できます
これは、製品の機能性とトレーサビリティを向上させます
00:04:50
フィリップ・ゴドブ:
自分だけのオリジナルシューズを履けるのが楽しみです
今後について ダッソー・システムズと
パートナーシップを結ぶことで
スポーツのある良いライフスタイルをお客様に提供するという
ミッションの達成に どのように貢献できるのでしょうか
Kenichi Harano:
ヒューマンバーチャルツイン技術を活用し
お客様一人ひとりのニーズに応えることを目指しています
私たちは、より多くの人体の活動データを
リアルタイムに取得し、このパーソナライズされた価値を
高めたいと考えています
アスリートのパフォーマンスを「Human Centric Science」
(人間中心の科学)を通して向上させたり、
バーチャルツイン技術と組み合わせることで
個々のお客様のニーズを予測することにもつながるからです
フィリップ・ゴドブ:
それは本当に素晴らしいことですね
弊社プロジェクトのひとつ エマ・ツインに
少し似ているような気がします
エマ・ツインは 現実世界で実行する前に
さまざまなシナリオをテストできる
生身の人間のバーチャルな表現です
御社のプロジェクトを達成するために
「Virtual Twin as a Service」のバーチャルヒューマンを
どのように応用できるか とても楽しみです
本日はお時間をいただき 本当にありがとうございました
そしてもちろん これまでの堅実な協力関係や
パートナーシップについても大変感謝しています
Kenichi Harano:
こちらこそ これから何が起こるのか
私も楽しみにしています
フィリップさん どうもありがとうございました
フィリップ・ゴドブ:
原野さん ありがとうございました
アシックスについて更に詳しく知る
アシックスの創業哲学である「Anima Sana In Corpore Sano(もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」は、世界中の人々に心身ともに健康で幸せな生活を実現してほしいというアシックスの願いを表しています。アシックスは長期的なビジョン「VISION 2030」を策定し、「Product」、「Facility & Community」、「Analysis & Diagnosis」の3つの分野で事業を拡大しています。進化するデジタル技術を活用し、アシックスは環境に配慮した持続可能な方法で、お客様にパーソナライズされた製品とサービスを開発・提供しています。
詳細はこちら:https://corp.asics.com/jp
3DEXPERIENCEプラットフォームで作成されたアシックスパーソナライゼーションスタジオのデジタルレンダリング
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