スマート・ドローン&ロボット・セキュリティ
敷地面積10万平米の施設を監視する最適な方法?GXO Logistics社など、グローバル契約物流企業が増えている現在、自律型ロボット・セキュリティが重要な鍵を握っています。これらの企業は、警備員による巡回や監視カメラの規模拡大ではなく、米国内の特定の主要物流センターの監視を従来とは異なる方法に転換しています。GXO社は現在、高度なセキュリティ・ロボットを上空や地上で使用しています - ドローンとロボット・ドッグを組み合わせて、24時間体制で従業員と資産を保護。
Asylon社のハイテクDroneSentryおよびDroneDogシステムは、GXO社などのクライアント向けの監視報告および警備を自動化して、セキュリティ警告や侵害を主な関係者にリアルタイムで通報します。サーマル・カメラおよび電気光学カメラ搭載ドローンが、DroneHomeから離陸して、敷地上空を飛行して視覚警備を行った後、ドッキングしてバッテリーを自動で交換します。地上警備は、遠隔操作型のDroneDogがサポートしています。敷地内を巡回すると同時に、数百マイルから数千マイル離れたセキュリティ・オペレーション・センターにライブ映像を転送しています。
Asylon社の共同創立者兼最高技術責任者(CTO)である、Adam Mohamed氏は、次のように語っています。「数年前、ドローンのカンファレンスに参加しました。何百機ものドローンが出品されていましたが、すべて極めて似通った外観で、実際にどのように使用されているのか疑問を感じました。当社のビジョンは、無人航空機システム(UAS)を有益に利用できるインフラの考案であり、単調、過酷かつ危険を伴う警備の自動化を目指しました。そして、これを実現するために欠けていることが分かりました。それはインフラです。バックエンドのハードウェア、ソフトウェア、インフラをすべて構築する、独自の初期の取り組みにより、規制、テスト、運用頻度の観点から、数年に値する飛躍を遂げることができました。すでに数万件のクライアント警備の事例があり、その数は日々増え続けています。」
GXO社は、Asylon社のサポートにより、世界最大級の上空および地上のセキュリティ・ロボティスク・フリートを運用して、12,000回を超える警備通報および巡回業務を実行しています。GXO社の包括的なセキュリティ・サービスに対する需要が高まる中、Asylon社は、すべての製品開発に取り組み、UAS設計に関する連邦航空局(FAA)の規制遵守を合理化するためのプラットフォームを必要としていました。
Mohamed氏は、次のように述べています。「以前のシステムは、クライアントが実際に必要としている規模に対応するには不十分でした。3DEXPERIENCE®プラットフォームは、当社のすべてのチームが単一の環境にアクセスして、航空と自動化の限界を押し広げるために必要な機能を提供する、理想的なソリューションです。」
認証に向けた信頼性および再現性のあるプロセス
マサチューセッツ工科大学(MIT)出身のエンジニアによって創立されたAsylon社は、航空宇宙産業に端を発しています。ペンシルベニア州ノリスタウンの本社が、同社のシステム設計、エンジニアリング、製造、運用、サービスの拠点です。
「安全性と信頼性が当社の重要な柱です」とMohamed氏は述べ、次のように続けています。「当社は、すべてのビジネスを通じて、厳格さと倫理を貫いています。航空宇宙産業において、拡張性および再現性のある信頼性の高い開発プロセスを構築するには、3DEXPERIENCEプラットフォームが不可欠です。FAAとの緊密な連携および規制遵守にも役立っています。
Asylon社に求められる要件の一部として、3DEXPERIENCEプラットフォームをホストするプライベート・クラウドが必要でしたが、技術パートナーであるTECHNIA社がこれを提供しています。
「クラウドによるあらゆるメリットが必要でした。特にサーバー・インフラの維持が不要であることです」とMohamed氏は述べて、次のように説明しています。「当社ビジネスの性質およびサービス提供先の組織の種類に付帯して、データのホスティングが極めて限定されています。TECHNIA社のおかげで、独自のプライベート・クラウドを所有して、クライアントに対するデータ・インテグリティを確保しています。」
3DEXPERIENCEプラットフォームにより、必要な情報をすべて取得して、問題点を迅速に特定および実際の構築前に把握しています。これにより、憶測を避けて、業務を加速させています。
システム・オブ・システムズの設計
Asylon社のセキュリティ自動化ソリューションは、製造や政府機関の施設から大規模な倉庫に至るまで、民間および公共のあらゆる業務に適用できます。同社は、この技術をクライアントが最大限に活用できることに重点を置き、構成済みのハードウェア(ドローンおよびロボット・ドッグ)およびソフトウェア(DroneIQコマンド・コントロール・プラットフォーム)を組み合わせた、完全なセキュリティ・サービスを提供しています。
「当社は包括的なアプローチを採用しています」とMohamed氏は述べて、次のように続けています。「クライアントの懸念材料を十分に理解して、必要なセキュリティ機能を考案しています。ドローンを単に販売するだけでは、そのまま使われずに放置されかねません。これを避けるために、DroneCore Robotic Perimeter Securityプラットフォームにすべてをパッケージ化して、エンドツーエンドのセキュリティをサービスとして提供しています。」
Asylon社は、ドローンとバッテリー交換インフラならびにBoston Dynamics社のSpotでセキュリティ・ロールを実行するPupPackおよびDogHouseの設計にCATIAを使用しています。また、すべてのハードウェアを常に改良して、各クライアントに固有の要件に合わせて構成しています。
「CATIAは、航空機全体の作成を目的としているため、当社にとっては理想的なツールです」とMohamed氏は述べて、次のように続けています。「例えば、バッテリー・スロット自動化によるベース・ステーションは、すべてシームレスに連動する必要がある、完璧な同調型ロボティック・システムです。その他にも、複数のバリアントとペイロード、ドローンのすべての可動部品およびさまざまな機械的サブシステムがあります。当社が設計している各部品を、システム全体のコンテキストで確認する必要があります。これらすべてに対応するCATIAには、極めて価値があります。」
技術データへのオンデマンド・アクセス
ドローンの進化は、まさしくドッグイヤーです。そのため、Asylon社にとって、時間の有効活用は最重要な要素のひとつです。これを達成するために必要なのは、有効なコミュニケーションとオペレーションの効率化です。
現在、Asylon社では、ENOVIAアプリにより、社内のすべての部門がそれぞれの役割を効率的に果たすために必要なインサイトに安全にアクセスしています。これにより、エンジニアリング以外の部門が技術データを容易かつ迅速に入手しています。設計をレビューするアクセス権をすべての関係者に与え、各自のインサイトを共有することで、懸念材料を把握および障害を排除して、開発を次の段階に進めるために、3DEXPERIENCEプラットフォームが役立てられています。
「包括的な設計レビューを行い、エンジニアリング・チームがオペレーション・チームやフィールド・メンテナンス・チームから早期にフィードバックを得られるようにしています」とMohamed氏は説明しています。「3DEXPERIENCEプラットフォームにより、必要な情報をすべて取得して、問題点を迅速に特定しおよび実際の構築前に把握しています。これにより、憶測を避けて、業務を加速させています。」
セキュリティ・オペレーションの拡張
Asylon社は、数万件のクライアント警備の事例を通じて、ロボット・セキュリティ技術が実現できる限界を広げ続けています。
「協調的なステップに基づいて、オペレーションを強化しています。クライアント警備の事例数は前年比100%の増加で、ほぼ40,000件に達しています。ドローンの進化は、まさしくドッグイヤーです。そのため、迅速かつ確実なイノベーションが必要です。」
すでに同社は、開発プロセス全体にわたって大幅に時間を節約して、イノベーション・サイクルを加速させています。
Mohamed氏は、次のように述べています。「毎週、何時間も節約しています。ワークフローを再利用して、均一な製品を毎回提供しています。」
これは、Asylon社が取り組んでいるビジネスのほんの一端に過ぎません。
「急成長を遂げている当社が、さらに多くのサービスをクライアントに提供し続けるには、迅速な反復作業とイノベーションが必要です」とMohamed氏は述べて、次のように続けています。「本当にやりがいを感じながら仕事に取り組んでいます。3DEXPERIENCEプラットフォームが、大きな価値をもたらしています。ビジネス全体にわたって、全員がこの新しいツールをより有効に活用するために意欲的に取り組んでいます。」
Adam Mohamed氏、Asylon社共同創立者兼最高技術責任者(CTO):ロボット掃除機や自家用車のように、ロボティクス・セキュリティを当たり前のものにして、ロボット・ドッグを投入して、過酷で、危険で、単調な日々の警備を行っています。より適切かつ迅速により一貫性のある警備を昼夜を問わずにです。Damon Henry氏、Asylon社共同創業者兼CEO:真の価値をもたらす、複数分野に対応するロボティクスの提供最終的な公益を目標として当社を立ち上げました。当社の製品であるDroneCoreは、基本的には、ロボットによる現場警備ソリューションです。30分から1時間ごとにロボットが自動的に巡回を開始します。例えばフェンス際の警備です。現場におけるあらゆるセキュリティ・ニーズに対応して監視します。その一方で、すべてのセキュリティ・ビデオをストリーミングして、分析結果をクライアントのセキュリティ・チームにリアルタイム転送します。これにより、可能な限り最適な情報が得られます。ドローン企業である当社にとって、FA規制は最重要事項です。ドローンを単に製造するだけでなく、設計、製造に関する方針および手順、最終的には、領空域内でドローンを安全な方法で運用するための方針と手順を備えていることを証明する必要があります。コンプライアンスの観点から、3DEXPERIENCEを導入してCATIAによる製品設計を開始することに移行したことは自然な流れでした。設計から製造および運用に至るまで、製品のコンプライアンス遵守を保証するために必要な適切な管理および運用を、すべて単一のプラットフォームで行うことができます。Adam Mohamed氏:たとえ世界で最も安全な設計が可能であっても、それをデータで証明するプロセスがなければ無意味です。3DEXPERIENCEにより、これを完全に達成しています。関係者全員が必要なデータにアクセスして、エンジニア、メーカー、メンテナンス担当者、オペレーターなど、すべての関係者からフィードバックを得ることができます。プロセスのより早い段階からプログラムに関する打合せに加わり、意見を採用できることが、会議室での設計レビューとは異なります。これにより、イノベーションを加速させて、実用的な最終状態をより迅速に達成できます。一方で、FAAにMDL(マスター・データ・リスト)を提出する必要があります。これには、ドローン製造に必要な項目が含まれます。大半の企業が、これをすぐに準備することに、実際極めて苦労しています。3DEXPERIENCEは、これに効果的に対応するだけでなく、さらに重要なのは、リリース可能な状態で提供できます。3DEXPERIENCEには、構成を確定するオプションがあります。FAAが重視しているのは、ドローンを製造できるかどうかではなく、同じ部品により、100機のドローンを毎回同じように製造できるかどうかです。Damon Henry氏:この種の複数分野に対応するソリューションを、セキュリティ・プロファイルで2年半にわたって運用して、35,000回を超える商用ドローンの飛行実績を誇っています。これはすなわち、より迅速な習得を意味します。当社は製品を改良し続け、この分野における成長および習得により、ビジネスをさらに加速させています。
Asylon社について
同社は、上空および地上におけるロボティクスによる施設警備の総合サービス企業です。商用/公共関連施設と提携して、従来の非効率なセキュリティ業務を近代化して、最先端の米国発のロボット・セキュリティ技術を提供することで、公共および民間セクターの企業が、外部からの脅威から従業員、資産、利益を確実に保護できるように支援しています。年中無休24時間体制のリモート・ロボティック・セキュリティ・オペレーション・センター(RSOC)を拠点として、何万ものセキュリティ・ドローン警備を遠隔操作して、セキュリティ・ロボット・ドッグによる何千マイルもの巡回警備を実行しています。
詳細については、AsylonRobotics.comまたはAsylon社のLinkedInおよびYouTubeをご覧ください。
TECHNIA社について
同社は、革新性、創造性、収益性を高める道を切り拓いています。グローバルなバーチャルツインとエンジニアリングのエキスパート・パートナーである同社は、テクノロジーとイノベーションの実世界における活用に取り組んでいます。同社の取り組みは、卓越した機能を最新のソフトウェアおよびプロセスの開発に適用するリソースによって実証されています。新しい製品やプロセスがクライアントに提供できるメリットを習得して、多くの場合、、実際に提案する前に自社ビジネスにおいて探求および特定しています。
詳細については、www.technia.comをご覧ください