暮らしを支える、ダッソー・システムズ

世界の人口増加に伴い、製造業が国際社会で重要な役割を担っているという認識が高まっています。

近代産業は、新たな世界観をもたらしました。今日の発明、学習、生産、商取引の手法は、仮想と現実の世界を利用することが組み合ったものです。この仮想と現実の重なり合いは、エクスペリエンス（経験・体験）に焦点を当てたネットワークを形成します。結果として、将来の「工場」は製品を製造するだけでなく、エクスペリエンスも生み出す場になるでしょう。このような工場を実現するには、従来のサプライチェーンや経済モデルとは大きく異なる、新たなエコシステムが必要です。

また世界的にサステナビリティも重視されています。シミュレーションやデジタルのデータを駆使して強力な仮想モデルを作成できるバーチャルツインの技術は、パリ協定の2030年までの温室効果ガス排出量削減目標において重要な役割を果たします。そしてダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームは、デジタルでコラボレーティブな環境を提供します。これはイノベーションとオペレーションのプラットフォームであると同時に、将来の持続可能なバリューネットワークの普及と発展に必要な場でもあります。

ボーイング777の開発にダッソー・システムズのバーチャルツインの技術が用いられ、世界で初めて機体すべてがコンピュータ上で設計されて以降、この革新的な技術は多くの産業に発展をもたらしました。人体のバーチャルツインを構築することも、これと同様に世の中を革新するでしょう。

ライフサイエンス＆ヘルスケア業界は、驚異的なスピードで変化しています。医療産業の主要な利害関係者の戦略が大きくシフトしていることに見られるように、エキサイティングな時代です。ライフサイエンス＆ヘルスケア業界の組織は、ビジネスプロセス、戦略立案、規制、技術のソリューション等の抜本的な変革を遂行しています。なぜなら現在この業界では、満足度が高く、患者中心で、成果を重視した医療体験を提供することと、その実現をサポートするフレームワークの構築を追求しているからです。

ダッソー・システムズは、ライフサイエンス＆ヘルスケアのベストプラクティスの探求、普及のために3DEXPERIENCEプラットフォームによる、ナレッジやノウハウの集約を目指しています。これは、人体のバーチャルツインで治療や医療行為の反応を可視化、予測することで実現します。また、患者を医療プロセスの中心に位置付けることと、それのために、信頼性、倫理性、個人情報保護の課題を集約することが必要です。

2050年までに世界人口の3分の2が都市部に集中すると予想されているため、都市環境が大半のイノベーションの焦点になるでしょう。

持続可能な都市開発は、人口圧力や規制の強化、気候関連の問題などの影響を受ける、新たな時代に入りました。今日、人々は、よりレジリエントでデジタル化された魅力的なアーバンエコシステムの中で、より良い生活を送ることを望みます。

都市のこのような変革は、二酸化炭素排出量の削減および天然資源消費量の最適化という2つの重要な課題に対処することでのみ、実現すると予想されます。ダッソー・システムズは、コラボレーティブなイノベーションを実現する3DEXPERIENCEプラットフォームを通じて、都市の設計、シミュレーション、計画、開発、分析、管理をする機能を提供します。地形、人口動態、気候などの大量のデータを活用する仮想の動的なモデル、デジタルツインを用いて、都市のシナリオをシミュレーションし、都市体験をデザインすることで、都市の課題に対して持続可能なソリューションを創出することができます。